先日、用があって一人でミラノに行ったんですよ。ドイツ生活を経て自分は大丈夫だという変な自信がありました。
イタリア怖い!!!!
しかもミラノはドイツに住んでいた時に、旅行で1回、仕事で2回来たことがあったし、今回は別にきれいな恰好もしていなかったし、なーんにも考えていませんでした。
ただ今思い返すと、旅行は団体だったし、ドイツから来た時も結構な人数の同僚と一緒だったのでたまたま狙われなかったのではないかと。そして今回は一人で、しかもちょっと荷物が多かったので、それも狙われる原因になってしまったと思います。
もうね、プロは凄いですよ。
私がエスカレーターを2階ぶん降りている、たったの2~3分の間に2人にやられました。
わたしがエスカレーターに乗る時、そこを縄張りとしているスリの人達はもう可笑しかったでしょうね。「来た来た。鈍そうなカモが飛び込んできた。」ってね。
スリに気が付いたのは地上1階への下りエスカレーターの中盤。
何か布が擦れるような音がしたんですよ。日本にいた時から、例えば電車の中で鞄や手が当たってきた人には速攻で振り返って「不快なんですけどオーラ」を発する習慣※がついていたので、咄嗟に振り返りました。
(※わたし、別に美人でもスタイルが良いわけじゃないからただの自意識過剰なんだけど、ほら、世の中にはどんな物好きがいるかわかりませんからね、念の為の防衛です。おほほ。)
ミラノ駅のエスカレーターで私の後ろにいたのは、まあまあ若い女性でしたよ。恰好はいわゆるロマの人ではなく、スニーカーにスキニージーンズで普通でした。
振り返った時に自分の鞄が開けられたとは思っていませんでしたが、私の後ろにいたその女性が両手を広げて肩を上げて「わたし知~らねっ」というジェスチャーをしたんです。それで「もしや!」と鞄をチェックしたら、開いていました。
財布と携帯があることを確認しホッとしましたが、もう一度振り返ってエスカレーターが着くまで、着いてからもしばらく睨み続けました。そっぽを向いて何知らぬ顔です。
普通、見知らぬ誰かにじーっと見られたら「何?なに?」となりますよね。わざと目を合わせないようにしていたところを見ると、やはり黒ですよね。
本当、悪いことをしているという感覚は全くないんだろうなと感じました。
その女性、イタリア人に見えたかと言うと、「あ~そう言えば、南イタリアにいるポチの友達の奥さんに似てるよねぇ」という感じ。つまり、人込みの中にうまいこと紛れていて、ぱっと見てスリ師かどうかというのは観光で来ている人や私のような初心者にはわかりにくいと思います。
しばらくはそのスリ体験にドキドキイライラしていたのですが、、、ハッと気が付きました。
持っていたはずの荷物が一つない・・・・!!!!!!
本当に汚い買い物袋(エコバック)で、そこらへんにポンと置いていてもドイツだったらしばらくの間そこに放置されるだろうなってくらいボロボロの袋が消えていました。
私の鞄を開けた女性は手ぶらに見えました。ということは、その前に私は既にその袋をまるまる盗られていたんですね。本当に気が付きませんでした。
ここにも「こんなの盗る人いないでしょ」という油断がありました。物を盗られたショックは大きいですが、大事な物を入れていなかったのが不幸中の幸いでした。
イタリアは、どんなに汚い見かけの袋でも盗られるし、別にお金持ってそうな恰好をしていなくてもスリに狙われるということを学びましたよ。
ハッキリ言って、トラウマです!!
イタリア生活、マジで自信ない!
【関連記事】