日本ではあまり耳にしませんが
近年、ヨーロッパにいると、ラマダン=テロに注意という意識です。日本では大きなテロのニュースしか報道されていないようですが、日ごろから小さなテロは今でもちょこちょこあっているんですよ。
あまり知られていませんが、海外に3ヵ月以上滞在する場合、在外日本領事館に在留届を提出することが義務付けられています。
在留届を提出していることにより、在外日本領事館は邦人の安否をより迅速に確認できますし、在外邦人は現地の詳しい安全情報を受け取ることができます。
もう一つ、旅行者には「たびレジ」と言って渡航登録サービスを外務省が提供しています。
登録すると安全等の情報が配信され、現地で災害や事故があった時の素早い対応に役に立ちます。
外務省渡航サービス HP
ラマダン(ラマダーン)とはなにか
イスラム暦第9月の1ヵ月間の潔斎、主神であるアッラーへ感謝し、不浄を避け心身を清める期間です。簡単に言うと、イスラム教徒に日中の飲食や肉体的な交わりを断つ等、あらゆる禁欲の義務が課せられている期間です。
今年、2019年は5月6日~6月4日頃がその期間とされています。2020年は4月24日~5月23日頃とされています。
ラマダン終了後には約3日間にわたり、イードという、ラマダン明けのお祭りが行われます。今年のイードは6月5日頃から6月7日頃だそうです。
ラマダン期はテロに注意
さて、ラマダン期はどうしてテロに注意しなければらないのでしょうか。ラマダン期に「良い行い」をすると、天国に行ける可能性が高くなるそうです。
普通のイスラム教徒が求められるのは、経済力がある人は貧しい人への施しであったり、お金がない人でも、人の悪口を言わないとか、そういう、人として徳を積む「努力」です。
ラマダン中は、その「努力」が認められやすい期間なんだそう。
(そういった教えがあるせいか、私の知っているイスラム教徒の人々は普段から概して親切ですよ。)
世界中で問題になっているのは過激派の方々ですね。
過激派の組織はどうやって活動資金を集めていると思いますか?詳しいことはわかりませんが、きっとバックには過激派の理念に賛同するお金持ちのスポンサーがいますよね。
組織も活動のアピールをしなければスポンサーがつきません。
では、どうするか?→テロを呼びかける
ラマダン期のテロ、特に被害が大きかったり欧米人を狙ったものは、宣伝効果が高いんだそうです。
渡航前に情報収集しましょう
ゴールデンウイークで旅行を計画している方もいらっしゃると思います。外務省は邦人が海外でトラブルに巻き込まれないよう、様々な情報を発信してくれています。
テロに関しては、テロの標的になりやすい人が集まるところ、例えばリゾート施設やイベント会場、宗教施設などに行く際は注意を払い不審な状況を察知した場合は速やかにその場を離れるよう勧告しています。
旅行の予定がある方は是非でチェックしてみて下さい。
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