渋々イタリア生活。早くドイツに戻りたい(・ω・ノ)ノ

いやぁ、まったく人生というものは予測がつかないものですね。 これから海外生活を始める方などの役に立てる情報があるといいなという気持ちも込めた、日々の雑記兼吐き出し口です(笑)ドイツ生活中級、イタリア生活超初級( ̄▽ ̄) 努力をすればどうにかなるものなのか??? (※新型コロナウイルスの影響でイタリアに戻れなくなり現在日本滞在中)

カテゴリ:イタリア > 日記


natale


すっかりご無沙汰してしまいました。

イタリアへ戻れなくなってから早くも10ヶ月くらいが経ち、日本での生活にも随分と慣れてきました。長く離れていたと言ってもやはり生まれ育った国なので不便を感じないし、言葉も、もう日本語しか出てきません。

実際には「戻れない」というよりも、この状況下で渡伊しなければならないのっぴきならない理由が特にないので、おとなしく日本に留まっています。 

まあ当初は予約していた帰りの飛行機がなくなったのでやむを得ず・・・でしたけれども。

ポチとポチの家族は、まあ何事もなく元気にしているようです。

ただ、3月ほど厳しくはないようですが、イタリアはまたほとんどロックダウンのような状況。仕事もリモートが多いようで、ポチのテンションは低~いです。

楽しみの少ない日々が続いているでしょうから、サプライズでポチ家へプレゼントを送りました。5週間かけて奇跡的にクリスマス前に届きました。

ヨーロッパでのクリスマスは家族で過ごす大切な休暇。日本だとお正月のような感覚なのですが、今年は「家族であっても世帯が別な場合は、一緒に食事をしたりするのは推奨されていない」とのことで、ポチもママのところには行くけれどあまり長居はしないのだろうという雰囲気です。

ワクチンも、無料かそんなに高くない値段でもうすぐ接種できるようになるようですが、ポチは「ワクチン接種はしない」「気をつけて生活する」と言っています。

私も来年はそろそろイタリアへ戻った方が良いのかなとか薄っすらと考えているので、その場合は日本で接種してから渡航するべきなのかどうなのか、ちょっと悩んでいます。

来年は新型コロナウイルスの流行も収束し、いろんなことが元通りになったら良いなと願っています。

よいお年をお迎えください。

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urlaub

援助のお金

日本では国民全員に10万円が支給されていた時期に、「イタリアはそういうのある?」とポチに聞いたところ「イタリアはヴァカンスに行くと150ユーロ貰えるよ」と言っていて、マジかイタリア。いろんな意味で流石だな、、、と思っていました。

ポチは「イタリアは今観光客が来ないから旅行してイタリアの観光業界を助けなきゃいけないんだよ~」ともっともらしいことを言っていました。


新型コロナウイルスの影響で仕事ができなくなった芸術家にドイツがいち早く援助をしたのは広く認知されていると思います。

ご存じない方はこちら↓


イタリアも、案外早くに芸術家へ援助すると言っていました。確か金額は€500とか・・・(少なっ)。

その後どうなったか存じませんが、イタリアは芸術家に特化せずとも「失業」ということで毎月手当が受けられていそうな気がします。

日本は結局、一人最高100万円でしたっけ。

日本は対応が遅いと国民は不満そうでしたが、内容を見ると他国より手厚い印象です。


イタリアにもあるGoToトラベルキャンペーン

日本がGoToトラベルキャンペーンを始めるより随分前にイタリアでは旅行への援助がありました。

それで、まあうちのポチも、旧友の住む島へバカンスに行きました。

一人で。

しかも2週間も。

もう、非難とか軽蔑というより、諦観の境地です。


バカンス中、ポチに「どう?観光客いる?」と聞いたら

「え?観光客しかいないよ~あはは~」

とのことでした。

ビーチという場所のせいもあるかもしれませんが、さすがにアジア人はいなかったそうです。

でも、西洋系の

可愛い女の子はたくさんいたそうです。

今回訪ねたポチの旧友ですが、ポチが私と出会う前にめちゃくちゃ遊んでいた時期の友達でした。

その友達、もう見た目からチャラいんです。

バカンスでアバンチュール・・・なんてよぎってちょっと心配でした。

まあ、吠えるなんちゃらは噛まないそうなので・・・信じたいところです。


それと同じくらい気になったのが

マスクの着用。


マスク洗っておくれよ

イタリアではマスク着用は義務化されているのですが、今までにない習慣ですからね。

イタリア人もどのようにマスクと生活したら良いのかよくわからないところもあると思います。

それで、いろいろなところで説明しているのを見ましたが、大抵はこのような感じです。

仕事などで8時間以上連続して着用する場合は、毎晩消毒・洗浄することをお勧めします。買い物に行く途中など短時間しか使用されていない場合は、使用後にビニール袋に入れて保管し、洗濯前に3~4回使用することができます。

70%のアルコールスプレーで除菌し、30分乾燥させた後にビニール袋に入れて保管すればマスクは再利用できる状態です。

う~ん・・・、何かが日本人の感覚と違いますよね。

バカンスから帰って来たポチに「どうせマスクしてなかったんでしょ・・・」と聞いたら、ちょっと不機嫌そうに「してたし」「義務だし」と言っていました。

たぶん、日本人の感覚での「マスクをしていた」とは違うと思います。

ポチが、つけていたマスクをわざわざ外して写真に納まったとも思えないし。

ビーチの写真も見ましたけど、水着にマスクなんて・・・つけている人がいるわけもなく。


因みにポチはバカンスから帰宅して次の日から仕事に行きました。ママのところへ行って食事もしたそうです。

周りで感染者が出たという情報もないし結果オーライなのかもしれませんが、本当に危機感がありません。大丈夫かな。


そうは言っても、ポチの両親もポチも、普段の生活で外に行くときは一応ちゃんとマスクしているようです。

私の手作りマスクは、あんなに大きめに作ったのにやはり鼻のせいで丈が足りなくて突っ張っています。ふっ。

ポチは

「僕、マスクちゃんと洗ったからね」

と自慢していましたが、

洗ってるからね」

ではありませんからね。


いったい何ヶ月使ってるんでしょ。洗っていないマスクなんて、汚いし。

衛生観念の違いが溝になる。

十分にあり得ます。



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kuroyagisan

何が起こるかわからないのが人生

私は今まで人生を計画的に送ってきた方ではありませんが、今回に限っては本当に予測もつかず、突然で割と茫然としています。

こんな未曾有の事態でも対応して行動できる方々もいらっしゃって、尊敬します。

何の運命なのか、命を落とされてしまった方々やその関係者の方々は、さぞかし無念でしょうとお察しします。

遠距離、再び

同棲をする前、ポチとはずっと遠距離でお付き合いしていました。

ポチとの遠距離話

会う頻度は月1の時もあれば、半年会わないこともありました。

WhatsAppと言って日本で言うLINEのようなチャットアプリで、連絡は毎日していたと思います。

日時を決めてテレビ電話をする日もありました。

3~4年を過ぎた頃には全てが日常化してきて、ときめきも忘れ、一体何年付き合っているのかすら数えられなくなってきました(これはただ単に私のおつむの問題かもしれませんが)。

チャットで連絡をとるのは全く苦ではありませんでしたが、テレビ電話は時間の束縛があり、あまり好きではありませんでした。

ポチがたまに「実際に会わないで、こんなテレビ電話とかやっぱり何か違う!」とぼやくので、

「じゃ、イタリア行くわ」

と、一緒に住んでみることになりました。

今思えば我ながら行動力があったというか、なかなか無謀だったなと思います。

一緒に住み始めた当初は、それまでほぼ一人で自分の好きなように暮らしていたもの同士だったので、お互いにストレスも感じていました。

多少、小競り合いましたよ。

「そりゃ、一人じゃないんだから。一人で住んでいた時のように100%自分の思う通りには行かないよ。」と私が言った時くらいから、どうやらポチは二人暮らしに妥協し始めたような感じがします。

慣れるのにそう時間はかかりませんでした。

お互いのリズムをつかみ、まあ仲睦まじく?暮らしていました。

そのまま平穏な日々が続くと思っていたのも束の間。

遠距離は再び、突然訪れました。


遠距離の緊張感

同棲をする前と、同棲を経験後の遠距離恋愛。

全然違います・・・。

今回は緊張感が

全くもって、ない。

毎日会っていたから、毎日連絡を入れる習慣もなくなっていたので、3日ぶりに連絡するとか、ざらにあります(3日以上連絡し合わないこともありませんが)。

ポチポチとメッセージを書くのが億劫で億劫で・・・。

時差があって面倒だし、化粧するのも面倒だし、「テレビ電話しよう」の「テ」の字も出ません。

「イタリア人彼氏って、毎日電話してきてくれて愛を確かめ合うんじゃないの??」なんてそんな雰囲気、皆無です。

ポチが今何をしているのかなとか、あまり気にならないんですよねぇ。

昔だったら、「今日はだいたい何時から何時までが仕事だから・・・」と把握していたにも関わらず、今はポチがいつどこで何をしているのかよく知らないし、そんなに気になりません。

仕事してるかネットサーフィンしてるか、そんなもんだろ。みたいな?

既読スルーされていても、「まあ、今は返事をポチポチ書く気が起きないんだな」と寛容です。

不思議ですね。

ま、返事はそのうち絶対に返ってくるとポチの性格がわかっている故の余裕か?それとも油断か?

まぁ、イタリアは外出禁止令が出ていたので、外で浮気をしている可能性がほぼほぼなかったというところは心理的に大きかったかもしれません。

あ、イタリアがロックダウンした直後に1回だけ「同僚(女)とスカイプで話しながら一緒にピザ作ったー」とメッセージが来た時は、さすがにイラっとました。

へぇ、私には「顔が見たいな・・・♡」とか全くないくせに、同僚とはわざわざテレビ電話かけて遠隔で一緒にピザ作るのねぇ・・・。


これからどうなるのかな

ポチに「私が居なくて寂しくなーい?」と訊ねてみました。

答えは、、、、


わたしが居なくて

とっても快適!

だそうです。


半分冗談で、半分本心だと本人は言っていました。そりゃあねぇ、あーだこーだ言う人がいなくて自由でしょうけど、もうちょっとねぇ言い方ってものがねぇ・・・・。


まあ、私もあの3月4月の外出禁止の期間をポチとアパートに2人で缶詰とか、息苦し過ぎて耐えられなかったと思うので、たまたま離れ離れの状態でお互いの自由空間が守られることになり良かったのかもしれません。

私が今度いつイタリアに戻るか目途は立っていません。

ブログのタイトルになっているように、私は別にイタリアが大好きで住んでいたわけではないので、「早くイタリアに帰りた~い!」という気持ちは全くないのですが、ポチに会えないのは少々問題です。

私が何かアクションを起こさなければポチとは今まで通りに続くだろうとは思います。

ただ、加齢は待ったなしですからねぇ・・・。私の年齢の事を思うといろいろ考えてしまいます。

私の好きなドイツのコメディアンのコントですが、毎日こんな気持ちです☟



☟適当な日本語が思い浮かばないので、だいたいの訳です。

コチコチコチコチ・・・

コチコチコチコチ・・・・

「プレッシャーかけないでよ・・・」

「40歳なんて・・・、結局は新しい30歳でしょ!」


妊婦や子供が通る度にコチコチ聞こえるので驚くも、自分が子供を産める残りの時間が迫っているのを認めたくない。でもコチコチは後ろで搬入されている時計の音だったというオチです。

あ、私は40歳は40歳だと思いますけどね。30歳に戻られたらどんなに良いかとは思います。


【追記】
後日ポチが急に

「ぼくは君がどうして一回も『ビデオ通話しようよ』とか言わないのか考えているだけど・・・」

とか言ってきました。


いや、お前もな。

(あっ。「そう言うあなたもね。」)


ということで、今回初めてスカイプで話しました。

めでたしめでたし。


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maschera

ドイツでも公共交通機関を利用する際や店舗でのお買い物の際のマスクの着用が義務化された州が増えてきました。

マスクが手に入らなくても「口と鼻を覆う」というのが目的なので清潔なハンカチやストールでも代用が可能です。

イタリアでは公共交通機関の利用、屋内の施設等、常に一定の対人距離が保てない状況においてのマスクの着用が全国で義務化されました。

イタリアは代用品ではなく「マスク」を着用しなければならないようです。ハンドメイドでも可です。

義務なので、違反をすればもちろん罰金があります。

まさかマスクの着用がヨーロッパでもマジョリティになる日が来るとは思っていなかったので、ちょっと不思議な気分です。

イタリアの自宅には日本の使い捨てマスクのストックはちょっとだけありました(私の長距離を移動する時の機内用です)。

ポチはそれを使っていたようですが、どこが変って、

凹凸のある顔にマスク。

今まで意識したことありませんでしたが、医療関係者のような方を除いて一般人がマスクを装着している姿って見慣れているのはアジア人ばかりだったんですね。


しばらくイタリアに戻れなくなってしまったので、ポチの両親に日本から

胡麻をすっておこうと思って

何か心のこもった贈り物をしたくて

マスクを作りました☆


しかも日本人とは違う

大きめの鼻を考慮して!笑


おほほ、なんて細やかなわたし。

ミシンなんか使ったのは小学校以来で、プロ並みに手芸が得意なポチのママに差し上げるにはおこがましかしくもありましたが、なんせ胡麻すりなんで下手くそぐらいの方が愛嬌があって結構かと。ははははは。


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ポチ家のお鼻についても触れています



郵便局で送れなかった

行ってからそこでダメだと言われるのは悲しいので、電話して確かめました。

で、郵便局では今イタリアに送れないと。

正しく言うと、送れはするんですが今は航空便が飛んでないみたいです。

「新型コロナウイルス感染症の世界的まん延に伴い、各国・地域で、国際郵便物の受入停止等の措置が取られていることおよび日本との間で発着する航空機が大幅に減便・運休となり、輸送ルートが途絶えていること」が理由だそう。

なので、EMS(国際スピード郵便☞高いけど追跡もできて最優先で届けられる)は受け付けていませんでした。

私が大好きな小型包装物(2キロまで、追跡できないけれどとにかく安い)は、船便でなら受け付けているようでしたが、船便なんて何ヶ月かかるかわかりませんからねぇ・・・。

因みに、スペインへの郵便は船便を含め一切停止中みたいですが、ドイツへは航空便も受け付けているみたいです。おなじヨーロッパでも国によって全然違いますね。

まあ、こんな感じだったので郵便では送らずに他の方法を考えました。


クロネコ国際宅急便

郵便局以外にも海外発送をしてくれるところは、ドイツでお世話になっていたDHL、佐川飛脚国際宅配便、FedEx、UPS等、まあいろいろあるのですが、クロネコさんを選びました。

まずは電話で問い合わせしましたがコールセンターの応答はいやにスムーズで、これが民間と元国営の違いかと思ってしまいました。

ただ、インボイスの記入など郵便局の物と勝手が違うせいか

なんか面倒くさかった。

特に、中古の物でも購入時の40%の価格、手作りの物にも売ると想定した場合の価格を書けというのは違和感がありました。

他にも、マスクは繊維製品なので材質や飾りの有無なども書かなければなりませんでした。材質によって関税が変わるからだそうです。

あと、困ったのが関税の費用の支払いです。

お届け先払いと依頼主後日清算の二択なのですが、クロネコヤマトと契約をしている人ではない限り、

お届け先払いしか選択できない状態でした。

※契約とは、クロネコメンバーズなどのサービスとは別なようです

せっかくプレゼントを送っているのに玄関先で「関税のお支払いをお願いしまーす」とか言われるなんて・・・。

因みに、依頼主後日清算が可能だった場合の関税は税込み1650円となっていました。


送料について

送ったのはマスクだけだったので、箱も入れた総重量はたったの350g。

クロネコ国際便では2kgまで金額が同じで、3200円(持ち込むと100円割引されます)でした。

関税を含めると合計4850円!!


郵便局のEMSで送れたとすれば2200円で済んだのに・・・・。

わたしの大のお気に入り、小型包装物だと

航空便でも690円

だったのに・・・・。

でも、新型コロナウイルスの影響でどこも大変な状況の中、届けてくれるだけでもありがたいと思わなければなりませんね。

ドイツまでも金額的な条件はイタリアと全く同じです。

国際宅配便の料金をサクッと計算・比較してくれる送料の虎という便利なサイトもあります。


品名について

荷物の中身についてですが、マスクとは書きませんでした。

私は日本⇔ドイツやイタリアで荷物を送る時に、中身についての説明を

「嘘もつかないし、馬鹿正直にも書かない」

をモットーにしています。

何故かと言うと、そうすることによって様々なリスクが減るような気がしているからです。そして何を隠そう、真面目に書きすぎて失敗も経験しているからです。

以来、紛失や没収等もなく送ったもの全てが無事に届くようにということと、出来るだけスムーズな通関になるよう心がけています。

なので今回は「手作りの布製品」と書きました。「マスク」と書くよりもリスクが減るかなと思いまして。

手作りの物でも0円というのは不可能で値段をつけろということでしたので、1枚100円にしました。


無事に到着

電話でクロネコさんに問い合わせをした時に「うちはイタリアまで直行便がないので他の国を経由しますが」とおっしゃっていて「ああ、届けば全然構いませんよ~」なんて会話をしましたが、想像以上でした。

なんと日本から→中国→香港→アメリカ→ドイツ→イタリアというルートで、税関とは別に9つもの作業店を通過して届きました。

追跡を見ながらポチに「イタリア着いたよ~」「今〇〇まで来てるよ~」「関税請求されるけど詐欺じゃないからね~」と実況していました。

かかった日数は10日と意外にも早く着いたのですが、いろんな国を跨いで到着したことについて、新型コロナウイルスの影響で外出禁止の国も多い中運んで下さってありがたいという気持ちと、そんな時に申し訳ないという気持ちと、失礼ながらも「どこかでウイルスが付着して届くのではないか」という懸念とで、なんだか複雑でした。

無事にポチの元へ届き、何故か関税も請求されなかったそうです。

ポチの両親も喜んでくれたみたいで何よりです。

ポチに「サイズどうだか知りたいからマスクつけた両親の写真送ってよ!」と言ったら

「鼻がどうだろうなぁ・・・」

って言ってました。

やっぱりなんですね。笑


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鼻が気になって仕方がないポチ家



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musiker

さて、ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州でフリーランスの芸術家への補償支払いが既に行われたということは

日本が税金で芸術文化を援助するのは変ですか その1

で書きましたが、当州以外の州の補償等の状況はどうなっているか見て行きたいと思います。


長くなったのでページを分けました。その1はまだ読んでないよ~という方は、まずはその1をどうぞ。



ドイツの他の州は?

ドイツの16の全ての州で援助の申請が出来ます。

企業向けというか特に業種でのくくりはありませんが、芸術家への援助を特別に設けている州もあります。

やはり州により金額や条件が違いますが、従業員の数が


5人までの企業には9.000ユーロ(約100万円)

10人までの企業には15.000ユーロ(約180万円)

50人までの企業には30.000ユーロ(約360万円)


という州が多数でした。この提示の金額がまるまるもらえるのか、最高がこの金額であるのかは州によって違います。

だいたいどこも返済の必要はないようです。


他の州と大幅に金額が違うのはハンブルク州とラインラント=プファルツ州です。

ハンブルク州では

従業員がいない個人事業者でも最高11.500ユーロ(約135万円)

従業員が5人までの企業には最高14.000ユーロ(約165万円)


ラインラント=プファルツ州では

従業員が5人までの企業に最高19.000ユーロ(約225万円)


この様な金額が援助されてるようです。


「芸術家」と特定の職業を名指ししたのは、ニーダーザクセン州、ザクセン=アンハルト州、ノルトライン=ヴェストファーレン州の3州でした。

ニーダーザクセン州は他の従業員が〇人まで~のところにあてはめられるようです。

ザクセン=アンハルト州では最高2ヵ月まで月に400ユーロ支払われるとのことです。

ノルトライン=ヴェストファーレン州は先述の通り最高2000ユーロ支払われました。


※ここに書きだしたのは今回の救済措置の一部で、条件や貸付についてなど各州それぞれあります。


芸術って生きて行く上で必要ない?

芸術とか文化って、本当に無くてもいいものなのでしょうか?

全くなくなっても、問題ない???

実は昔から気になっていたところではあるんです。

芸術や文化の影響って目に見えにくいですよね。数字で表せないじゃないですか。

芸術や文化は、食料のように手に入らないとすぐに死んでしまうようなものではないかもしれないけれど、あった方が心穏やかに過ごせることは間違いないと思うんですけどねぇ・・・。

なかなか自分でも明確な答えが出せないテーマなんです。

ん~、例えばなんですが、芸術文化はひとつの「教養」とは考えられませんか?

昔わたしがドイツで学生だった頃、「寮で音楽会を開くから聴きに来て!」と医学部の友達に誘われたことがありました。

先約があったのか随分と遅刻してしまったので最後の方しか聴けませんでしたが、演奏者はその寮に住んでいる学生とその友達でした。

医学部の学生が集まって各々が弾ける、ピアノとかハープなどの楽器を演奏していて、「うわぁ、ハイソ~!」との印象を持ったのは確かです。

「教養」

ん~、いまいち説得力に欠けますよねぇ・・・。

じゃあ、

「コミュニケーションの一手段・・・?」

違うかぁ・・・。

じゃあ、

「心の栄養剤」

ちょっとお花畑すぎますかね・・・?


国民の幸福度

日本って、治安も良くて経済的にも豊かで、自然にも恵まれて、医療体制もインフラも整っていて、食べ物も美味しくて、

とっても良い国だと思うんです。

だけど幸福度が低いのは何故なんでしょう???


先日2020年の幸福度ランキングが発表されました。

ドイツは17位、

イタリアは30位、

そして日本は62位。

どよ~ん。


このランキングはただ単に国民が幸せを感じて生活しているかという集計をとったものではなく、GDPや平均寿命等様々な項目をポイント化して出したものなんだそう。


今回の新型コロナウイルスの騒動で、合点がいったことありました。

①日本の生産性の低さの原因

今まで凄く不思議だったんです。なぜドイツ人は1ヵ月も夏休みが取れるのか(学生とかではなく、勤めている人の話ですよ)。

今回の有事でハッキリとわかりました。それは日本の

優柔不断さ。

日本は決断に時間がかかるのですね。

ドイツ人がとっくに採決してリゾートでの~んびりしている間も、日本人は「あーじゃないこーじゃない」と二転三転しながら議論でもしているんでしょう。

政治でもそうですもんね。

今回もメルケルさんは決断が早くて無駄がなかったなと思いますよ。

一つのことを決めるのにかかる時間が短いので、いろんなことがさっさと決まり発表がされ気持ちがいいです。

芸術家への支援に関しても、具体的にはまだ決定していないとしながらも「支援する」とすぐに言っていました。

「首相が支援すると言った」というだけでも当事者たちはホッとするものでしょうが、実行に移したのも早かったですね。

日本って、なんでこうも時間がかかるのでしょうか?批判はすれど代案もなく全然協力的じゃない人達がいる?事を決定できるまでのステップが多すぎる?

言い換えると、「慎重」なのかもしれませんが、ドイツのように決断が早いと国民の不満は最小限に抑えられ幸福度も上がる気がします。

こんな調子じゃ、世界を相手にした時に日本は後手後手で他のさばけた国々から置いてけぼりにされているではなかろうか、という印象です。

ま、ドイツ政府の決断の速さも今回は成功ですが、他の事案で「焦って失敗したな」と思うこともたまにありますけどね。


②幸福度と隣人愛

ドイツでは補償の手続きが始まる前に、まず動いた人たちがいました。

演奏会がなくなっても給料はもらえる正規雇用の音楽家たちです。

様々な正規雇用の音楽家の方々が、収入が途絶えてしまったフリーランスの音楽家の為にYouTubeで演奏を配信し寄付を募ったんです。

ちょっとハッとしましたよ。

「大変だろうね」と同情の声を掛けるだけではなく、この行動力。しかも見ず知らずの人を含めた他人の為に。

日本が税金で芸術文化を援助するのは変ですか その1で書きましたが、日本では「アリとキリギリスか」「生活できないならやめろ」と罵られるのに・・・。

他人を助けるために行動する。これがキリスト教の国の隣人愛なのでしょうか。

海外のセレブたちも早々に高額寄付していますもんね。

もちろん日本人全員がそうとは言いませんが、日本全体として見た時に価値観がちょっと違うなと思わされました。

人はボランティア活動が増加するほど満足度が高くなる生き物だそうですよ。

日本人全体がもっと幸福を感じるために足りない所の一端はここにもあるのではないでしょうか。

大変だと声を上げている人、困っている人々を批判するのではなく、自分なりに助けてあげられる方法を考えるくらいの気持ちが持てるようになりたいものですね。


コロナ以外のニュース

日本って幸いにも海に囲まれた島国なので、陸続きの国々のように取ったり取られたりという経験が少ないので危機感が薄いのは仕方がないことなのかもしれませんが、隣国の軍事活動への関心も忘れてはいけないと思います。

新型コロナウイルスで世界中が混乱している最中であるにも関わらず、軍事活動は平常運行されています。

例えば、2020年に入っても平均毎日4隻の中国公船による接続水域への入域があり、平均4隻の領海侵入は月に1~2回ほど継続して行われています。

漁船じゃなくて公船ですよ。

前回の侵入は4月8日、その前は3月20日でした。
einfall

海上保安庁のページより


北朝鮮も3月には4回、4月に入っても14日にミサイル発射しています。

日本はあまり関係ないかもしれませんが、4月24日からはイスラム教の断食月ラマダンが始まります。ラマダン月にはテロも増えます。


世界中がなんかもっと平和に、友好的にならないかなぁ・・・。


ありがとうございました

今回はその1とその2に分けたほど随分と長文になってしまいましたが、最後まで読んで下さりありがとうございました!世界中で1日も早く元の生活ができるようになりますように。


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イタリアの労働生産性が意外にも高い件


まぁ文句ばっかり言っていないで、よそにも目を向けてみましょう


日本の勝手な片思い・・・


ラマダンについて



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pianist

ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州でフリーランスの芸術家への補償支払いが完了して8日が過ぎました。

日本語ではドイツに関して真偽いろんな情報が飛び交っているので、自分なりに調べたことをぼやきつつ綴ってみようと思います。


国で芸術家を援助するのは変?

3月半ばでしたが日本クラシック音楽事業協会や日本芸能実演家団体協議会が日本政府に公演の中止又は延期に伴って生じた損害への補償・補てん・救済策など、適切な対応を求める要望書を出しました。

要望書を提出したという事実に対しては「へぇ~」くらいの感想しかありませんでしたが、書きこみは想像以上に心無いコメントばかりで、そっちにおったまげました。

どんなコメントがあったのかちょっと長くなりますが書きだしてみますのでご覧ください。


日本芸能実演家団体協議会の要望書提出についてのコメント


こんな感じでした。


「上から目線の図々しいえらそうな態度が演劇界の衰退の根本原因だと思う」

ん~、お願いしているのだから下からだと思うのですが・・・。


「この人たちは自分たちだけが困っていると思っているんですかね。半島の連中と同じ感覚ですな」
「俳優・演出家団体にも経済的支援をするなら全企業に支援を行わないと不公平」
「声の大きい人達だけを優遇すべきではない」
「普段から補償金もらってるだろう」

まぁ、いろんなところから悲鳴は聞こえているので、ここだけ支援するということにはならないとは思いますが、声も出さなければ伝わりませんからね。


「リアルなイソップ童話とアリとキリギリスの話みたい」
「なんでもかんでもコロナのせいにして甘ったれんな。税金払ってない夢追い人にびた一文払ういわれはないでしょ」

なかなか厳しいご意見ですね。税金を払っていないというのは偏見だと思いますが・・・・。


「別に強制されたわけじゃなくご自分たちで選んだお仕事ですよね」
「誰も頼んで演劇やってくれと言ってない。好きでやってんでしょ。」

世の中はそうやって成り立っているのではないでしょうか・・・。それに演劇等の舞台芸能に関わる仕事は舞台に立つ人だけではなく、たくさんあると思います。


「そういう職業なんです。支援求めるのは筋違い。」
「そういうことも含めて芸の道に進むものではないのか」
「大変なのはわかるがもともと不安定な職業」
「ある意味、AIで仕事を失う業種と同じで必要性の低い業種なのでしょう」
「エンタメは生活必需品ではなく趣向品であることを忘れてはいけない」

そうなんですね・・・。私は演劇の関係者ではありませんが、言い返せない、このもやもやはなんなのでしょうか。


「バイトでもなんでもして食つなぐしかないのでは」
「公演中止になったら時間もあるだろうからアルバイトでもすればいい」
「食品関連や福祉などは食いっぱぐれはないですよ」

そうですよね。そうなんですけどね・・・。


「ネット配信とかDVDブルーレイ化で稼げばいいのでは」

それはあまり現実的なご意見だとは思いませんねぇ。


「自粛要請に従った結果、と言い出すところが恐ろしい」
「自粛要請に対して自発的に協力しておいて補償しろはないと思います」

じゃあどうしたらよかったんでしょうか。


まぁ大体こんな感じです。こんな中にも心あるご意見もありました。
こちら☟

「多少でも所得につながれば所得税を納められるので、結果、国や都道府県市町村の財源確保につながりますよね」
「政府はこの業種を名指しで自粛要請していますからね。それなりの保証はするべき。学校や子育て世代だけ保証と言っているから反発が出る。これらの業種を必要ないものという人々がいるけど、それならあなたは娯楽ゼロでいきていけるのですか?と言いたい」


日本クラシック音楽協会の要望書提出についてのコメント


こんな感じでした。


「ただただあさましい」
「あの高貴なクラシック音楽のイメージとは全く正反対の、下劣で卑しい主張に唖然とします」
「この声明は残念、というよりアホかと思いました」
「クラシック関係者は元々金持ちの家が多いせいか音楽関係でも頭おかしいやつが多い」

な、なんと!凄い侮辱のされよう・・・!


「損害はあんたたちのところだけじゃない」
「ポピュラー音楽と違い採算が取れないから税金や自治体の補助金で補てんされるのが当たり前と考え方を改めましょう」

まぁ、そうですよね。みんな大変ですよね。
でも黙っていたら政府だって現状を把握できないと思います。


「こんな状況になって一番最初に『切られる』分野」
「普段から日本国へ金銭的にでも大きく貢献しているつもりか」

ひぇ~冷酷ですね!


「クラシック?聴いたこともないわ。」

そうですか・・・。まぁ、好きになる機会でもなければわざわざ聴かないかもしれませんね。


「なぜ一部の愛好家の為の物に国民の税金を使わないといけないのか」

ん?クラシック音楽を供給する側の話ですよ。仕事です。仕事。彼らも歴とした納税者です。


「コロナまん延に一役買っているのはこういう団体。こいつらが悪者。」
「自分らで入場者を把握し、何かあった際は責任とれるならやれると思う」

え?なんで、なんで??どうやって一役買うの?
演奏会でクラスター感染したりすると大変だし、責任なんてとれないと思うし、だから中止とか延期になっているのでは?


「ホールをいっぱいにできないアーティストまで全部入った場合と同額の保証を求めてきそうで怖い」

チケットの売れ高で出演料が決まるんですか?

例えば、日本の某放送オーケストラの演奏会がテレビで放送される時に「あら~お客さん入ってないなぁ」とか「今日は結構満席だなぁ」とかよく思っていますが、奏者の出演料がそれで変わるとは思えません。長期的な意味では変わってくるかもしれませんが、それには様々な要因があるでしょうし。


「仮にコロナがなかったとしてそれだけの収入が見込めたのかはなはだ疑問」
「これくらいで生活困窮するような芸術家は普段からそんなに稼げていない」
「水商売なんだから仕方がないよ」

まぁ、「10年に1回、ウィルスが流行って仕事ができませんよ。次は2020年頃です。」と事前にわかっていて今困難に陥っているならば自業自得かもしれませんが、今までは普通に生活できていたのでしょうから、そんな風に言わなくっても・・・と思ってしまいます。


「生活できないならやめるべき」
「音楽以外に能力がないのですか?就活でもしたらどうですか?」

音楽をお仕事にされてる方々って、これまでの人生、たくさん練習に費やしていらっしゃったんだと思うんです。例えば、突然お医者さんが働けない状況になった場合「勉強以外に能力がないのですか?就活でもしたらどうですか?建設業界は人手足りてないみたいですよ。」ってなるんですか?なるんでしょうねぇ・・・。


「こんな程度の連中の音楽なんて社会に不要なんだけどね。」
「音楽業界が死んでも困らない」

えぇぇぇぇ~~~っ!!!!なんかもう、いいのそんなんで?


「YouTubeで配信でも始めたらいいと思う」
「家にこもりっきりの親子向けに楽しい音楽をYouTubeで配信して新しい顧客層を広げるとか」
「関連業種の大手であるJASRACさんに頼られてはどうでしょう」

まぁねぇ。YouTubeでの配信の仕方を学ぶ機会にはなるかもしれませんね。

音楽家の方に家にこもりきりの親子向けに娯楽を提供を促していますが、じゃあ逆にコメ主さんが音楽家の方々の為に何かできないか~という考えには及ばない?

JASRACさんに頼るというのは何を意図されているのかがよく分かりません。楽曲利用にかかる著作権料の支払いへの補助か何かを国に要請してもらうとか???


「こういう時は普段できない事を試す・技術をブラッシュアップするなどの機会にすべきでは」

言われなくともされていると思いますよ。


「政府もまさか本気にしないでしょうね」
「他に使うべきところはある。こんなものに補てんしたら国が潰れる。」
「1円も補てんする必要なんてない」

う~ん・・・。そうかなぁ・・・。




刺々していないコメントはこちらの二つのみでした。

「文化活動はこういう時、軽んじられてしまう。こういう荒んだどきにこそ活かされると思うのだけど」
「文化を軽視するならばとても先進国だとは言えない。世界の笑いものになる。」


ドイツ政府が言うには

因みにドイツ政府は芸術文化について

「この危機のもとでも芸術と芸術家たちの未来のために支援の努力をする。」
「芸術への補助金は重要な投資」
「一度失ったら、それを取り戻すのは難しい。」

なんてことを言っています。


ドイツは連邦制

※政治とか、歴史などのいわゆる社会の科目はあまり得意ではないので、「詳しい方からはご指摘を受ける部分もあるかもしれません」という前置きしておきます。

ヨーロッパは、成り立ちが複雑な国が多いです。

現在私たちが「ドイツ」と呼んでいる国も、今の国土になったのは実はたったの30年程前なんですよ。

「元々は」と言うと、どこまで遡ればいいものか迷いますが、150年程前に統一されたドイツ帝国は22の王国、大公国などの君主国と3つの自由都市から成る連邦国でした。

その名残なのか、現在も連邦制を採用していて、16ある州でいろいろと違いがあります。

基本的な法律に違いはないようですが、例えば州により学校の休暇(夏休み)の日程が違ったり、公立の大学でも費用が違ったりします。

国民の休日ですら州ごとに違いがあり、全国統一されていません。

教員免許を持っていても取得・勉強した州が違うと教員として働くことができない州もあるようです。

こんな風に、日本国内の感覚とはちょっと違うところがあります。


既に支払いが済んだとは

日本は新型コロナウイルスの影響での国民への援助を一律10万円とか世帯で30万とか、いろいろ言っていましたが、申請制で10万円というのでとりあえず落ち着いたんですかね。

先述の通り、州によりばらつきがあるドイツですが、国としてはいち早くフリーランスの芸術家への援助を宣言しました。

その中でもノルトライン=ヴェストファーレン州は4月9日、フリーランスの芸術家への補償の支払いが行われました(他の州でも「事業主」への支払いは既にあっていたようですが)。

ドイツでもフリーランスの芸術家への直接の金銭援助には賛否両論あるようですが、ここノルトライン=ヴェストファーレン州では17000以上の申請があり、一人最高2000ユーロ(約22万円)が支払われました。

資産の有無に関わらず返金の必要はありません。


迅速に対応が出来るようオンラインで申請が受け付けられていましたが、悪い人達はこの機会を見逃しませんでした。

巧妙な偽の申請サイトが作られ、偽物だとは気がつかずにそこで申請をしてしまった人や会社の情報はそのままで、振込先のみ変更されて本物の申請がされていたとのこと。

詐欺ですよ!

犯人はドイツ国外のようですが告訴?告発?はされているようです。

銀行振り込みなんだから足がつくでしょう???と思うのですが。

詳しい被害はまだ分からないようですが、3500~4000の企業や個人情報が流出し、金額としては最高で2ケタの100万ユーロの範囲(っていくら?1000万ユーロってことかな?)だそう。

巧妙でないものを含めドイツ国内では現在100以上の新型コロナウイルス関係の偽サイトが特定されているそうです。

こんな事件があったので、この州では一時オンライン申請の受付が中止になっていましたが、今日から再開されたもよう。

日本も気をつけましょうね。


ノルトライン=ヴェストファーレン州とは

ノルトライン=ヴェストファーレン州はドイツの左真ん中くらいにある州で、人口がドイツで一番多い州です。

ドイツで一番多く日本人が住んでいるデュッセルドルフ、大聖堂があるケルン、サッカーで有名なドルトムントなどは日本でもなじみがある街だと思います。

東西分断時代の西ドイツの首都ボンも、ここノルトライン=ヴェストファーレン州にあります。

あ、あと忘れてはならないのはルール工業地帯ですね。


ちょっと長くなったので、ドイツの他の州での対応についてページを分けたいと思います。

続きはこちら☞ 日本が税金で芸術文化を援助するのは変ですか その2

その2では、ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州以外の州での補償や、日本人がなぜドイツ人より幸福を感じられないのかなど考察し書きました。

その2、続きです☟

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maske

危険度レベル3

新型コロナウイルスの感染拡大で、世界は大変なことになっていますね。

ミラノあるロンバルディア州、ヴェネツィアがあるヴェネト州などに加え、トリノがあるピエモンテ州も危険レベル3(渡航は止めてください)に指定されました。

この危険レベル、最大値は4です。

どれくらい危険なのか、基準が見えないのでわかりにくいですよね。

治安と感染なので完全に同等とは言えませんが、治安情勢に関わる情報でのレベルを見ると想像がしやすいかなと思います。
例えばアフガニスタン、イエメン、イラクなど、国や地域を統治する政府機能が著しく欠損している破綻国家、武装勢力に外国人が狙われたり内乱や戦争に巻き込まれる等、生命に危機が及ぶ可能性がある国や地域が危険レベル最大の4とされています。

危険レベル3というのは、テロリストや武装勢力に外国人が狙われたり、クーデターや内戦などの内乱に市民以外の外国人が巻き込まれ生命に危害が及ぶ可能性が高い場所などで、渡航の延期を促され現地滞在の邦人は退避の検討や準備を促されるレベルだそうです。

現時点で、イタリアは北部の5つの州が感染症危険レベル3(渡航は止めてください)、その他の州はレベル2(不要不急の渡航はやめてください)に設定されています。

corona
外務省海外安全ホームページより(2020年3月11日時点)


因みに、イタリアのご近所、スイス・スペイン・ドイツおよびフランスについては今のところ危険レベル1(十分に注意してください)が設定されています。

感染についての情報は常に更新されるものなので、本当はこの件について何か書くつもりはありませんでした。昨日書いたものは今日にはもう古いでしょう?かと言って毎日実況中継するのも、性に合っていないので。

ただ、こんなに世界中が騒いで緊張している時に、「わたしイタリアで全っ然ナンパされないんですよー!」みたいな、能天気な記事を書く気にもなれず、まぁちょっと独り言的近況でも綴ってみようかと思います。


北イタリアの状況

美術館、スカラ座、学校、スポーツジム、温泉施設、イベント等、全て中止・閉鎖されています。レストラン等は短縮営業でやっていますが、店主は1メートルの対人距離を保てる措置を講じなければならないとか。

違反者には営業の停止や罰金が科せられます。

4月3日までミラノやヴェネツィアなどが封鎖されることになり、それを知った人々が何をしたかご存知ですか。

マンマに電話?スーパーへ駆け込んだ?

いえいえ、急いで荷物をまとめて

南イタリアへ逃避しました。
(※一部の人々が、ですけど)

そんな地続きの所に逃げて、何か意味ありますか?

自分が既に感染しているかもしれないという可能性を考えるとか、拡大を防ぐために大人しく外出を控えるとか、そんな思考は・・・まぁないんでしょうね。

そもそも先進国であるはずの国で、この感染拡大のスピードと死者数は問題だとは思いますが、北よりも医療設備が断然整っていなさそうな南に大移動なんてしたら、もっと大変なことになりそうな、気がしています・・・。


【追記】
飲食店の営業も3月25日まで禁止になりました。仕事や食料品の買い出し等、必要な外出以外でふらふら出歩いているところを警察に見つかると、200ユーロ強の罰金が科せられるそうです。どうなるイタリア!?


北イタリア最大都市ミラノ

ミラノと言えばイタリアを代表する都市の一つだと思いますが、その中身はどうでしょう。

ファッション関係、建築、芸術、工業、観光など名高く、イタリアで最大級の経済地域というのは周知の事実ですが、約140万人の住人の約20パーセントが外国人です。

約5人に1人が外国人の計算ですね。小学校のクラスが30人として、うち6人が外国人。多いのか少ないのか・・・。ドイツでは、実感としての外国人比率はもっと高かったような・・・?

ミラノに在留している外国人の詳しい内訳はわかりませんが、ミラノで住民登録されている苗字ランク1位はロッシ(Rossi)と言って、イタリアで最も多い苗字、日本で言う全国1位の佐藤さんです。そして2位にランクインしたのはなんと胡(Hu)だったそう。

信じられますか!?佐藤さんの次が中国姓なんですよ!

このランクは5年前の情報で少し古いですが、ロッシ姓が減少傾向にあり、中国の胡姓が増加の傾向にあるとのことでした・・・。

そんなこんなで、初期の北イタリアの新型コロナウイルスの感染者や国籍が気になっているところです。

だって、春節でイタリアと中国間を往来した中国人もいるでしょうし、それが北イタリアでの感染拡大に少なからず影響しているところがあるような気がしてならないからです。本当のところはわかりませんけどね。

ただでさえ経済的に苦しいイタリア。いろいろと自業自得な部分もあるかもしれませんが結構厳しい状況だと思います。この機会に政治とか医療体制とか考え直した方がいいんじゃないでしょうかね(まぁ無理でしょうけど)。

ミラノからはちょっと逸れますが、1月末頃に新型コロナウイルス感染予防の為に、ローマの音楽院で「渡航歴に関係なくアジア人全員の授業(レッスン)出席を禁止する」という騒動がありました。過去1年ずっとイタリアに居たアジア人に対してもですよ。

その後、批判を受けて「医者の『感染の疑いなし』の診断を受けたアジア人学生は許可する」とか訂正していましたけどね。

嗚呼イタリアって・・・なぜこんなに残念なんでしょうかね。


ドイツ人の反応

corona1
外務省海外安全ホームページより(2020年3月11日時点)

corona2
外務省海外安全ホームページより(2020年3月11日時点)


ドイツでの感染者は日本よりも随分と多くなってきていたものの、2~3日前まで死者は1名もいませんでした。

滅多に抗生物質を処方されないドイツ人は、やはり抗生物質漬けにされている日本人よりも強いのでしょうか(あ、ドイツに住んでいるからドイツ人とも限らないですね。ドイツにも外国人はたくさんいましたね)

医療のシステムやレベルがイタリアや日本よりも優れているということなのでしょうか。

それとも、ただ単に偶然の結果なのでしょうか。

ドイツ人の知り合いなどと連絡をとっていますが、皆一様に「騒ぎすぎだろう」「普通のインフルエンザと変わらない」「インフルエンザで亡くなる人は毎年いるじゃないか」と、かなり冷めています。

学校も「学級閉鎖になったクラスもあった」くらいで、日本やイタリアとは随分と雰囲気が違うようです。

街も普段とそう変わらないそうで、演奏会等も予定通りあっていたそうですが、今日(昨日かも)ドイツの政府からの「1000人規模のイベントの中止要請」があり、ドイツの劇場やコンサートホールも4月19日まで閉館になってしまいました。

加え今後2~3ヵ月の間はクラブ訪問やパーティー、会合などは止めることができないほど重要かどうかよく検討するよう推奨されているようです。

ドイツ連邦外務省は、イタリア渡航の自粛も呼び掛けています。

日本やイタリアだけでなく、ドイツもいよいよ経済が停滞しそうな雰囲気がでてきましたね。ユーロ安くなりそうだなぁ・・・(小声)。


東日本大震災の時

もう9年も経つんですね。早いですね。

当時私はドイツで学生をしていました。新聞も読む習慣がなかったし、ネット環境も良くなかったので、周りの人から「地震、大丈夫?」と言われて震災のことを知りました。

初めのうちは「地震?そんなのしょっちゅうあってるけど?」とピンとこず、「何か大変なことが起こっているのかも・・・」と思うようになったのは随分と日が経ってからでした。

原発事故についてドイツは過敏に反応しました。ドイツはチェルノブイリ原発事故の時に放射能の雨に降られていますからね。

日本からの輸入に規制がかかりメルケルさんが脱原発を決断したのも、とても素早い対応に見えました。

私はと言うと、母国のことながらも自分の目で見ていないせいか遠い国で起こっている惨事のようでぼーっとしていましたが、見知らぬドイツ人からよく声をかけられました。

「お気の毒に。」「胸が痛いです。」「頑張って。」「元気出してね。」

大抵はこのような、温かい言葉ばかりでした。

ただ、中には放射能を恐れている人もいて、たまたまバス停で話した人でしたが、私が日本人だとわかると後ずさりをしてあからさまに距離を置かれたこともありました。私は震災の前も後もずっとドイツに居たんですけどね。

ここ最近、新型コロナウイルスに関するニュースを見ていて、状況は全然違うんだけれど、震災当時の原発事故による日本人差別、九州への避難など、なんとなく重なってしまい、何度も思い出しました。

東日本大震災で被災された方には1日も早い復興を、新型コロナウイルスについては、これ以上被害が拡大しないことと一刻も早い終息を祈ります。


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Flying Tiger

トリノのFlying Tiger

コペンハーゲン発の面白雑貨屋さんです。公式のオンラインショップがないので、商品を購入したい場合は店舗に出向かなければなりませんでした(日本には公認オンライショップはあるようです)。

トリノにはなんと5つも店舗があります。

その中で、Torino Porta Nuova駅から徒歩3分ほどのところのCorso Vittorio Emanuele IIにある店と、ショッピング街Via Giuseppe Garibaldiにあるお店の2店舗に行ってみました。



潜入してみて

カラフルでポップなデザイン。店内に入るだけで、なんだかわくわくします。

月替わりの商品もあるので、「今月はどんな商品が出てるかなぁ~」と毎月気になります。セールのコーナーもあり、たまに掘り出し物がある時があるので、いつもチェックします。

ただよく見ると店内には「これ、可愛いんだけど2ユーロかぁ。日本だったら百均で買えるな・・・」と思う代物もたくさんあります。

そしてつい、「しかもこれだったら百均の方が品質もいいなぁ・・」なんて比べてしまい、財布のひもはあまり緩みません。

もちろん、「あ、これ可愛い」と思い購入したものもありますけどね。

常に人の出入りはありますが、そんなに混んではいないのでレジ前の長い渋滞はありません。

Porta Nuova 近くにのCorso Vittorio Emanuele ll にあるお店は割と小さ目です(それでも初めて訪れた日は全部の商品をじっくり見て行くと1時間以上かかりました)。

Via Giuseppe Garibaldi にあるお店は日本で言う2階もあり、割と広めでした。

百間は一文にしかず。イタリアは全く関係のないお店ですが、興味がある方は行かれてみてください。

Flying Tiger
Flying Tiger
Flying Tiger
Flying Tiger

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il nazionale

伝統的かつモダンなピエモンテ料理

私は流行などにあまり敏感なほうではないので、ミシュランガイドなどあまり興味はなかったのですが、ピノキオの壁画で有名なヴェルナンテを紹介した時のレストランがどうも気になって、行ってきました。

【ヴェルナンテの町の紹介はこちら】



リストランテ・イル・ナツィオナーレ

il nazionale

Ristrante il Nazaonale di Vernante
Via Cavour, 60- 12019 Vernate- Cuneo
Tel. (+39) 0171 920 181
Website




お料理

単品での注文と、3種類のコースがありました。

8皿シェフが決める65ユーロのコースと迷いましたが、一番クラシックな50ユーロの伝統的なオクシタン料理(肉料理)を選びました。

他に、50ユーロで魚系のコースもありました。

ポチに「マジ?」と言われながらも出来るだけ素早くこっそりと写真を撮りましたので、載せます。
(※ドイツやイタリアのスマホはマナーモードにするとカメラも完全に無音になります)



前菜です。指でつまみました・・・。
il nazionale

自家製のはちみつを練り込んだパンが美味でした♡


牛肉のタルタルを様々な味のマヨネーズでいただきました。バルサミコ酢のマヨネーズが気に入りました。
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トリュフが乗った茶碗蒸しのような感じで、きのこが美味でした。
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チーズ入りのニョッキです。ポチは感動していましたが、私は経験が足りないのか、よくわからないぶにょっとした食べ物だな・・・なんて思ってしまいました。
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牛肉だと思うのですが、これは本当に美味しかったです。
il nazionale

好みのチーズを4種類選びました。
il nazionale

トリュフ入りのフレッシュチーズ、ヴァロッロのワインチーズ、羊のチーズを選び、もう一つはチーズを切ってくれたお姉さんに選んでもらいました。真ん中のははちみつです。もうお腹いっぱい。
il nazionale

デザートの、アイスを乗せたアップルパイ。
il nazionale

2皿目のデザート!?
il nazionale


感想

il nazionale

山小屋風の部屋に暖かみを感じました。ただ、おばさんには照明が暗すぎて料理がよく見えませんでした。笑

全体的に満足したのですが、ちょっとしたことが星がつかない理由かなと思いました。

例えばテーブル。いろんな理由があるのでしょうが、プラスティック製なのか合板なのかよくわからないようなテーブルで、残念でした。

美味しいお寿司屋さんのカウンターとかって、ずっと触っていたくなるようなところってあるでしょう。そこまでできないレストランなのかなと思ってしまいました(だったらクロスを使ったらどうでしょうかね)。

あとは、お皿のチョイスと、それぞれのお料理の量ですかね。

お食事の途中から、わかる人にしかわからない例えで申し訳ないのですが、ワーグナーのオペラを思い出しました。

ワーグナーの音楽はロマンティックで壮大で大好きなのですが、なんてったって長いんですよ。

劇場に観に行っても、途中から「早く終わらないかな〜」「あと何時間あるんだっけ・・・」と思ってくるんです。

今回のお料理も、途中から「あと何皿あるんだっけ・・・」「もう苦しいんだけど・・・」「8皿のコースにしなくて本当によかった」と何度も思いました。

ほとんどのテーブルで一番最後のスイーツが残されていて「なんてもったいない!」と思っていましたが、いざその時になってみんなの気持ちがよーーーーーくわかりました。

私たちを含め7組が食事をしていました。

カップルが多かったですね。服装は、まぁちょっとキチンとしているつもりなんだろうな~というくらいで、ほとんどの男性がノージャケット、ノーネクタイでした。

女性はヒョウ柄率が高く「イタリア人女性の考えるちょっとセクシーなフォーマルの感覚がヒョウ柄なの?」とちょっと笑えましたが、ドレスに編み上げブーツ、荷物は携帯のみという謎のシニョリーナもいました。

お食事をしていた4組は女性の誕生日だったみたいで、それぞれサプライズがありました。4組中3組は照明を落としてろうそくを立てたデザートが出てきて・・・みたいな。1組だけは花束でした。

1組目の時は「うわっ、停電?」と思ってしまいました。だってイタリアだし!笑

2組目からは「またか・・・笑」

3組目の時にはポチに「うちも何かある?」と聞いてしまいました。ま、あるわけありませんでしたけど!

22時半頃から下のバーからアコーディオンに合わせて「おーそーれみぃいいいおぉぉぉぉ」とか聞こえてきて、本当にガックリしました。まぁただ、それまで堅苦しかった空気が解れてお客さんのお喋りのトーンが上がった気はします。

本来の営業時間は23時まで。私たちを含め3組残っていましたが、急かされることはなく申し合わせたかのようにみんな24時ちょうどに立ち上がりお暇しました(私とポチは21時からお食事を始めましたが、23時の時点でまだコースが終わっていませんでした)。
 
ワイン2杯、シュナップス1杯、水2本、2人で134ユーロでした。

美味しかったし、お腹いっぱいで、お値段もそこそこで満足しました。ポチなんて「毎月1で来たいなぁ」なんて言っていました。

忙しい人なので月1は絶対に実現しませんが、ミシュラン掲載のレストランを開拓していくのは面白いかもなぁと魅力を感じています。


後日

ポチが「ここ美味しいんだよ!」というピザ屋さんに連れて行ってくれましたが、ピザを食べ始めてから「ヴェルナンテのレストランを経験したら普通のところで食べられないね・・・」と笑っていました。

私は「まぁ、それは別物でしょ」と、その時は思っていました。

それから更に数日のことです。

わたしの、自称おもてなしとしても振る舞える得意の洋風のお肉の煮込み料理があり、久しぶりに作りました。

出来はいつもと変わらないはずだったのですが・・・

口がヴェルナンテのほろほろのお肉を覚えていてもの凄くイマイチに感じました。

こんな調子なので、また食べに行くと思います。


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Eingang

クレモナ・ムジカ

弦楽器制作の聖地クレモナで年に1回、3日間だけ開催される最大規模の音楽国際展示会です。

【日時】
2019年9月27日(金)〜29日(日)

27日・28日:10時〜19時
28日:10時〜18時

毎年9月最後の週末(10月頭に入る時もある)に開催されているようです。
2020年は9月25日〜27日です。

【料金】
<3日パス>
当日40ユーロ
オンライン25ユーロ

<1日券>
当日20ユーロ
オンライン10ユーロ

<子供6〜12歳>
当日5ユーロ

<割引券>
ヴァイオリン博物館に当日券が5ユーロ安くなるカードが置いてありました。

【注意事項】
会場への楽器や楽器ケース、大きな荷物の持ち込みはできません。
入場の前に預けられるクロークはあります。


【住所】
Piazza Zelioli Lanzini, 1
26100 Cremona (CR)



【無料シャトルバス】
クレモナ駅⇄会場
30分毎に出ています。

Zeitplan


【駐車場】
無料の駐車場が会場にあります。


クレモナでの展示会について

今年2019年のものはまだ出ていないのでわかりませんが、2018年の会場訪問者数18158人、出展は30の国から320展、163ものイベントが行われたそうです。

イベントの内容は99のコンサート、30のセミナーやプレゼン、17のマスタークラス、11の会議、6の歴史的上演となっています。

元々はヴァイオリンなどの弦楽器のみの見本市だったみたいですが、2011年よりピアノ、2014年よりアコースティックギター、2015年より管楽器、2018年よりアコーディオンが加わり、より大きな見本市になりました。

Plan

会場はホールが2つあります。

入口がある右側のホール1に、管楽器、アコーディオン、ギター、ピアノのブースがあります。トイレと喫茶スペースもありました。

左側のホール2に、弦楽器、楽譜、音楽グッズ関係、ATMがあります。トイレや喫茶スペースも一応あります。


アコーディオン

5〜6ブースありました。

Akk.

Akk.



管楽器

4ブースくらいのみでした。パッと見たところ、クラリネットとサクソフォン関係のみでした。

Blas

Blas

ギター

40ブースくらいはあったように思います。

Git.

Git.

ピアノ

12〜13台くらいの展示だったでしょうか。最新の電子ピアノも5台くらいありました。「こんだけか・・・」という印象。

なぜかモンスターエナジー(エナジードリンク)が配られていました。

Klavier

Klavier

弦楽器

様々なアイディアを見ることができて、大変興味深かったです。

広いので「後でもう一度ここに来てみよう!」というブースがある場合、列のアルファベットやブースの番号を覚えておくと迷子にならずにスムーズだと思います。

私は全く方向音痴ではないのですが、「ん?もういっこ先だったっけ?」となる時がありました。

Streich.

Streich.

Streich.


行ってみての感想

何の前知識もなく(いつものごとく「行けばどうにかなるだろう」と、ふらっと)行ってしまったので、そんなクオリティーの訪問になりました。

まずは自分が行く日のイベントのチェック(場所、時間等)を前もってサイトでされることをお勧めします。

私も一応、前もってサイトでイベントをチェックしようと試みてはみたんですよ。でも、いろいろありすぎてよくわからず「まぁ、行けば何かしら面白いものに出くわすだろう」と出かけましたが、結局は素晴らしいと思えるイベントには出くわしませんでした。

会場の地図については、見なくても大丈夫だろうと思っていましたが、家に帰ってから見直してみると、行っていない区画がありました(マスタークラスルームとパラッツィーナという区画)。

なので、会場マップは行って周りながら小まめに目を通した方がいいと思います。

会場でマップだけなら入り口に置いてありました。全出展者の名前や連絡先が載っているパンフレットは、インフォメーションでもらえます。

イベントに参加せずに展示のみをサクサク見て回るのであれば、2時間くらいで全部見られます。

興味があるブースで話を聞いたり、楽譜のコーナーで楽譜に目を通したり、試奏をしたりすれば、もちろんもっと時間がかかります。

その差がなんなのかよくわかりませんでしたが、暇そ〜〜〜なブースから人が溢れているブースまで、いろいろありました。

次から次に人が訪れるせいか、こちらが興味を示したブースで、話しかけられてしつこくて困るということはありませんでした。

こちらから話しかけたにしろ、向こうから話しかけてきたにせよ、興味深くてもそうでなくても「へぇ〜」「説明してくれてありがとう!」と言って名刺なりなんなりもらって、さっぱり次に行くという感じでした。

ただ、話を聞きたいのに前のお客さんとの話が全然終わらなくて、待ちきれなくて諦めてしまったブースもいくつかありました。

ホール1には、こまめに試奏室が設置されていましたが、なんだかガヤガヤうるさくて疲れました。

ホール2では試奏室のようなものは見かけず、みなさんブースで普通に試奏されていましたが、随分と耳には優しかったです。

外は25度の快晴。朝夕は冷えるので長袖に長袖を羽織って行ってしまいましたが、冷房のない会場で長袖は暑すぎて熱中症になりそうでした(ピアノの展示ブースのみ冷房が入っているところがありました)。

飲食スペースは5箇所あったので、疲れたら飲み食いして休憩できました。

3日目・最終日は17時半くらいからみんな片付けだすので注意です。

私は4時間半くらいの滞在でした。まともに参加したイベントはありませんでしたがいくつかのブースでは話をきいたりして、ゆったりとした滞在だったなという感覚です。

なかなか興味深かったので、機会があったらまた行きたいなと思っています。次に行く時は、マスタークラスを聴講したいですね。


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MUJI

MUJI

無印良品は海外に517店舗も構える超グローバル企業です。海外では『MUJI』の名称で親しまれています。

ドイツには、ミュンヘン、フランクフルト、ケルン、デュッセルドルフ、ハンブルク、そしてベルリンに2店舗で、計7店舗ありました。

イタリアにも、トリノ、ローマ、ボローニャ、ヴェネツィア、そしてミラノに4店舗で、計8店舗あります。

ヨーロッパでは他に、イギリスに11店舗、フランスに7店舗、スペインに5店舗、ポルトガルとアイルランドとポーランドとスウェーデンに各1店舗ずつあるようです。

今回トリノ店に行ってみたので、ご紹介したいと思います。

※店舗数等、2019年10月現在の情報です。


MUJI トリノ店に潜入

MUJI EG

MUJIの存在は、もちろん知っていましたが、わざわざ海外で買う必要はないかな〜と今まであまり興味の対象ではありませんでした。

それが何だか急に気になってきて、わざわざ出かけました。

日本式に言うと1階と2階から成っている店内は、広すぎず狭すぎず、ちょうどいい大きさでした。1階には、衣類・化粧品関係・旅行関係・食料品があり、2階は文房具・キッチン&ホームでした。

表に出ていた店員さんらしき人は1人。お客さんは西洋人ばかりで、女性が多かったです。

スキンケア用品

MUJI Gesichts

イタリアで初めて乳液を見ました!

ん〜、でもイタリア語ではメイク落とし用の乳液ってなっています・・・(ドイツ語では、ちゃんと日本語と同じ意味で乳液となっています)。

因みに、日本で580円のさっぱりタイプは7,95ユーロ(1ユーロ120円として954円)、しっとりタイプは9,95ユーロ(1ユーロ120円として1194円)なので、お値段は2倍弱というところでしょうか。

高保湿タイプは日本で780円、こちらでは14,95(1ユーロ120円として1794円)と、2倍強のお値段でした。


服が多い

MUJI Abb.

1階の半分以上を衣類が占めていました。シンプルなデザインで、「高級ではないけれど、安物でもない。」、ターゲットは中年という雰囲気でした。

MUJI ORGANICO

オーガニックコットンのコーナーもあり、「はぁ、なるほど。そういうのを推しているんだな!」と思いました。

というのも、乳幼児の服や靴下くらいまではよく目にしますが、大人向けのオーガニックコットンの服って、あまり聞いたことがないんですよ。

ドイツも有機栽培とか環境問題とか好きですが、イタリアもビニール袋が禁止されているくらい環境問題に取り組んでいる国なので、「オーガニック」とかいう言葉に弱い面があるのではないかなと推測しました。


【関連記事】
ドイツとイタリアのゴミの分別について触れています。
ドイツとイタリアにハエが多い理由 サクランボ、ノーグラッツェ


文房具

MUJI OG

あ〜、もう懐かしの文房具・見慣れた文房具が揃っていました。文房具の買い物があったら、MUJIに来てしまいそうです。

MUJI PREIS

ただ、値段は日本の約2倍のものがほとんどです・・・。


キッチン関係

MUJI SHAMO

しゃもじに菜箸!!これ見ただけでもテンション上がりました。うちにあるオリーブの木でできた高級しゃもじさんにお暇をとっていただこうかと迷いました(正直に言うと、手入れが面倒なだけですけど)。

MUJI Hashi

普通のお箸も「ここは日本か!」とツッコミを入れたくなるくらい、たくさんありました。ま、私がここでお箸を購入する日はあまり近くはないと思いますが、万が一新しいお箸が必要になった際はここに来ればいいということがわかりました。


【関連記事】
うちにあるお箸の件はこちら
外国人にあげる日本からのお土産 個人編


ホーム関係

MUJI BETT

まぁ、あまり充実しているとは言えませんが、店舗の広さからしても、こんなもんだと思います。何だかわかりませんが、あ〜落ち着きます。


食料品

MUJI LEBENSM

「えー!!!!!こんだけー!?!?!?」

食料品に関しては、誠に残念でした・・・。

MUJI nasch.


安定のディフューザー

MUJI AROMA

うちにもあるんですよ。5年くらい前にドイツで買ったものなんですが、MUJIのアロマディフューザーは現役で癒してくれています♪

MUJI DEFF.

写真のラベンダーのオイルはトリノのオーガニックのスーパーで購入しましたが、MUJIのオイルはBioのものの半額ほど・・・。これからどちらで購入しようか迷います。


【関連記事】
伊トリノにあるBioのスーパーマーケットを紹介します


おわりに

日本語が書いてあるという安心感と、「わぁ!そうだよね!」「日本だとこういうのあるよね!」という商品のラインナップ。購買意欲はそそられます。

品揃えに関しては、どちらかと言うとシンプルな衣料品や文房具、ホーム用品がメインで、それに加えて旅行関係や美容関係があり、食料品はおまけという感じでした。

日本の無印良品を知っている日本人としては、食料品が圧倒的に少なかったところのみが物足りないところでした。

入店してみた後の感想は、「近くに用があったら、また寄るかもな」です。「あてにできるお店がある」という心の安定には一役買っている気がします。

 
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alpi

気候はいつも極端

私が住んでいる北イタリアは、紅葉もしていないし、まだ見た目は夏っぽいですよ。

今週、最高気温が30度くらいの日もありました。ちょっと歩いたら半袖でも汗ばみました。

昨日〜一昨年、雨降ってるなぁとは思っていましたが、今日朝から半袖でお出かけしたら、

12度しかなくて凍えました。

天気予報の晴れマークだけ見て「あ、暑くなるな」と思い、五分丈の服をチョイスしていまいましたが、不覚にも気温を見ていませんでした。

周りを見ると、半袖なのは旅行者のアメリカ人っぽい、かなりビックサイズの人だけでした。

ライトダウンを着ている人もいて、半袖なのが恥ずかしかったです。

ただ、日中は半袖でちょうど良く、お日様も暖かく素敵な天気でしたよ。

アルプスに初冠雪

アルプス山脈って、私の勝手なイメージですが、スイスとドイツという印象が強いんですよね〜。

ドイツの山と言えばツークシュピッツェ、スイスの山と言えばツェルマットとかアイガーとかユングフラウとか?

でも実はイタリアの北の国境はほぼ全てアルプス山脈沿いなんですよ。

しかもヨーロッパ最高峰のモンブランはイタリアとフランスとの国境にあります。

こんなに寒いのに、追い打ちをかけるかの如くなぜか冷房が入っている電車に悪態をつきながらふと外を見ると・・・山の上の方が白くなってるじゃないですか???

麓では雨でしたが、上の方では雪だったんですね。どうりで寒いわけです。

家に帰ってニュースを見てみると、ドイツでも「先週は35度あったのに、山に白いビックリが来ました!」とのことでした。

ツークシュピッツェでは10cmの積雪だそうですが、イタリアでは30cm積もったところもあったようです。

アルプスのスキー場は早いところで10月にはオープンだそうです。

夏の間「アルプス山脈に雪が積もってなくてつまんなーい」と思っていましたが(ほら、富士山だって雪が積もっているほうがいいでしょう?)、いざ寒くなりだすと複雑です。


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toilette

イタリア人も昔はしゃがんでしていたのか

ドイツもそうですが、イタリアでは見知らぬ地を観光していると、トイレ難民になります。

見つけたとしても、無料の公衆トイレは「うわっ・・・我慢しよっかな」と思うような惨状の場合が多いです。

ドイツでもnette Toilette(親切なトイレとでも訳しましょうか)と言って、トイレを無料で開放しているカフェなどがあるのですが、なんとなく「トイレだけ貸してください」と店内に入る勇気がありません。

さて、しゃがんで用を足すタイプのトイレのこと、和式のトイレって言いませんか?アジアだけのものだと思っていたのですが、なんとイタリアで遭遇しました。

しかも同日に二箇所も。

まずはこちら。
WCLIMONE

ポチに「えっ!えっ!どうやって用を足したらいいの!?」ときいたら

「えっ?やったことないの?後ろ向きにしゃがんでそのままするんだよ。笑」

と、鼻で笑って小馬鹿にされました。


困ったのは足の置き場ですよ。

ギザギザの所に置くっぽくありませんか?でもそこに置くと、日本人の感覚からするとちょっと狭いんですよね。なので、あまり気にせず適当にやってみました。

壁にお尻を向けて用を足そうとすると、絶対に床にハミ出す自信があったので、日本風に壁側に頭が来るように向いて、なんとか飛び散らかさずに用を足しました。

男性がしゃがんで用を足すのは大の時のみでしょうから、それはそれで後ろ向きじゃないと良いポイントに落ちず、流れないということですよね・・・。

水は1秒くらい「ジャッ!」と流れて終わりです。

引っ掛けるタイプの鍵もなんか、懐かしい・・・。
SchlossLimone



次に出会ったのがこちら。なんか暗いし、うまく用が足せる自信がなくて、我慢しました。こんな所で滑って尻餅なんてつきたくありませんからね・・・。

beilwc

あぁ、日本でたまに出会う素敵なトイレ空間が懐かしい・・・。

お口直しに、猫の写真でもどうぞ。にゃー。

nekotende

※見出しの画像はイタリアとは全く関係ありません
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ninpusan
※画像はイメージです。私のお腹ではありません。


最初にお断りしておきますが、ただの愚痴ですよ。

先日、初対面の日本人にいきなりお腹触られてビックリしました。

普通、仲の良い友達でもない知り合い程度の人のお腹を触りますか?

こんなところで愚痴っていないで、直接本人に触ってほしくないという旨を伝えろというご意見もあるとは思いますが、その場で言える雰囲気ではないので、こうやってここで憂さ晴らしをしています。

触られる時って、いきなり来るんです。予兆なしでいきなり触って来るんです。

避ける隙もないし、「ちょっとちょっと、やめてくださいよ」という時間もありませんでした。

お腹なんて、他人に触られる場所ではありません。まさかいきなり触られるなんて予想だにしていないんです。

こんな気分です
1分ほどの映像をご覧ください(1分過ぎると場面がランダムに繰り返されます)。
※Youtubeに上がっているものがイタリアで見れずリンクが貼れませんでした。


かく言う私も、妊娠している友達や知り合いのお腹って、触りたいな〜なでなでしたいなという気持ちになります。

けど触りませんよ。

電車で乗り合わせた知り合いではない人の子供など、笑いかけはしますが、絶対に触りません。気にしないというお母さんもいらっしゃるでしょうが、他人に触って欲しくないと思っているお母さんもいるでしょうから。

「触ってもいい?」と聞けば、本当は嫌でも断りにくいでしょうから、ききません。

「タバコ吸ってもいい?」と一緒です。本当は嫌なんだけどな〜と思いながらも「いいですよ」と言ってしまう人っていると思うんですよね。

私も、どちらかと言うと本当は嫌なのに「構いませんよ」と言ってしまうタイプです。

妊婦さんの中にはどんどん触って欲しい人もいるみたいなので、そういう方は「触ってみる?」的なことを一言言って頂けると、こちらも遠慮なく行けると思います。


さて、初対面の日本人にお腹を触られた私ですが、

ここが一番重要な事実だと思います。

わたし、別に妊婦ですらないんですけど!

失礼極まりないっ!!

ぼよぼよのお腹触られて、もう恥ずかしいったらなんのって。

確かに、私はよく妊婦に間違えられます。日本にいた時からそうでした。

某観光地でお年を召した売り子さんに「あら、おめでとうございます」と言われたのが勘違い第1回目でした。

その時は本当に訳がわからず「おめでとうございます?????」と思わずおうむ返ししましたが「だってお腹・・・」と言われ、あぁ、私って妊婦に見えるのかと認識した瞬間でした。

その後、日本でもドイツで何度も妊婦に間違えられてきたので、それはまぁ慣れました。

歩き方?立ち姿?お腹の出具合?どうも妊婦に見える時があるみたいです。

妊婦に間違えられて、普段は何とも思いません。勘違いさせてしまい、逆に申し訳なく思うくらいです。

ただ、触られたのは初めてで、驚きました。

私が妊婦であろうがなかろうが、許可なく(同意なく)他人の体に触るのはいかがなものかと思います。


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planzo

人それぞれ・・・だと思いたい

在イタリア10年強の日本人のお兄さんと話す機会がありました。

大した話はしていなくって、覚えている内容と言えばこれのみ。

「え?イタリア人の彼がいるの?やめといたほうが良いって〜」

「イタリアの男は本当に浮気性だからねぇ」

「浮気できない男は、ダサくてモテない男だけだよ〜」

ガーン・・・(´Д` )

もうね、何か男性の声ってリアルで、ショックすぎて・・・。

だってほら、男性って男同士で結託しているじゃないですか。絶対なんか男同士の秘密ってあるんでよ。コソコソしやがって。ちっ。

まぁ、「これ絶対言っちゃダメだよ」なんて言いながら言いふらす口の軽い女性もどうかと思いますけど。


連絡の頻度の高さ

さすがはイタリア人。よく喋るというか、束縛が強いと言うのか・・・。

ポチの同僚のイケメンA君が仕事の関係でウチに1泊したんですよね。

「今仕事終わったところ」
「今から夕食だよ」
「今食べ終わったよ。食べたものはねぇ・・」

彼女から電話が掛かってきているのか、それとも男性の方が掛けているのかは定かではありませんが、頻度の高さに驚きました。

人の家にお邪魔している最中に、わざわざ電話しなきゃダメなことなのかなぁ?

いや、別にこちらは全然構わないんですけどね。

テレビ電話(?)ではポチと私も登場し、その同僚A君の彼女に挨拶させられました。

これって、監視ですよね。違いますか?

翌日、この彼女からポチに電話が掛かってきました。ポチは仕事を終え、A君と別れて帰宅していました。

彼女「A君と連絡がつかないんだけど、君たち今どこにいるのよ。」

私、ポチと連絡取れないからって、A君に電話するかなぁ?「仕事終わった?まだ一緒にいる?」くらいLINEするかなぁ??


ドイツでのイタリア人留学生

ドイツに留学しているイタリア人って結構いて、私が知っているというか喋ったことのあるイタリア人留学生は見事に男性ばかりでした。

私の周りにいたのは、たまたまでしょうが、みんな全然チャラチャラしていなくって、優しくて柔らかい雰囲気のイタリア人男性ばかりでした。

面白いことに、このイタリア人留学生(男)のみなさん、

もれなくイタリアから彼女が付いてきていました。

ポチ曰く、料理を作ってあげるとかは建前で浮気しないかどうか見張る為だそうです。

なんというフットワークの軽さなんでしょう。

そんな中、一人だけ単身のイタリア人の男の子がいましたが、変な日本語が書いてあるTシャツを着ていたりしていて、確かにモテなさそうではありました。

因みに、SNSの写真が本人一人の写真じゃないイタリア人男性、多いです。彼女とか家族(奥さんと子供)と一緒の写真が多いです。

それ見る度に「虫除けだ・・・きっと強制されてるんだ」と勝手に思ってしまいます。


ただの愚痴です

うちのポチは・・・おそらく、どちらかと言うとモテないタイプだと思います。

だって、イタリア人のくせに無口だし、私に指一本触れてこないし、私が「この人・・・ひょっとしたらゲイかもしれない」「いやでもゲイだったらもっとお喋りでいろいろ私にツッコミを入れてくるはず・・・」「何か身体的に問題があるとか・・・」なんて思っていたくらいですから。出会った頃の話ですけどね。

残念だとは思いますが、幸運だと思うべきか・・・

正直言って複雑です。

今のところ、浮気はされていないとは思います。根拠は、なんとなく怪しいところがないから。完全に、単なる勘です。

ただ、その代わり、もの凄くイラッとモヤッとすることがあります。

それはポチが私の存在を隠すこと。


女性の同僚が来ました

今まで、私が留守の時間に自宅に男性がやってくることはあったんですよね。滞在時間はたぶん、30分とかそんなもんだとは思いますが。

どうやら人によって隠し度合いが違うようですが、ある日は私が帰宅した時に、いつも玄関に置いている部屋ばきが隠されていて、ちょっとショックでした。

先日なんて

「金曜日に女性の同僚を昼食に招待したいんだけど・・・

君はアウトレットにでも行ってきたら?」

なんて言われました。

はぁ!???

この同僚、会ったことはありませんが名前は知っています。向こうも私の存在は知っているみたいです。ポチに電話が掛かってくると、デカい声とテンション高い喋り方で「あ、あの人だ」とわかります。

私は正直ご一緒するのは嫌だったので「え〜ママのところで食べなよ〜」と言ったら、「君がママのところで食べればいいんじゃない?」と返ってきて、頭おかしいんじゃないかってブチ切れしそうでした。

結局は、私がその同僚が来ている時間、外で暇を潰すということで同意しました。

昼食は13時くらいから14時半くらいまで、それから仕事に戻るということだったので、私はだいたい15時頃に帰宅すると約束していました。

15時1分に「外に出ました。どーぞお帰りください」というポチのメッセージを受け取りました。家に戻ると・・・ん?様子が変。

人にやられるのってイラっとするので、部屋ばきは出かける前に自分で靴箱へ入れておきました。

私は家に帰ると一番に手を洗いますが、手を洗いながらふと横を見ると・・・、

ここ2ヶ月は使っていない私のハンドクリームがなぜ洗面台の横にあるんでしょうか???

もともとハンドクリームを置いていた場所をふと見ると昨晩綺麗に並べたはずの化粧水や乳液が乱れている!

寝室に行って部屋着に着替えようと思ったら、入り口入ってすぐのいつも置いている場所に・・・ない!!物干しに干しっぱなしのシーツはそのままなのに!!

リビングにあった私の物が消えている・・・!!!

速攻連絡を入れました。

クマ「ねぇ、私の化粧水で何したの」
ポチ「別に何も壊してない」

クマ「いや、私の化粧水で何したのって質問してんだけど」
ポチ「どかして戻しただけだよ」

クマ「なんでどかす必要があるんですか」
ポチ「だって、じゃないと同僚の女の子にいろいろきかれるじゃん」

はぁ、なるほど。

アウトレット行ってポチのカードで散財してくればよかった。

だいたいね、一言私に言えばいいじゃん。こういう理由があって、片付けて欲しいなって。


そんなやりとしをしていたら追い討ちをかけるようにポチのママが来ました。

ピンポーン!ピンポーンピンポーン、ピンポーン!

ママ「ポチいるぅ〜?」

私「 い ま せ ん !  


子供のしつけか

ママが帰ってから、ポチがやっと帰宅しました。しばらくはムスッとしたまま様子を見ていました。

どうも、私の機嫌が悪いことは察しているようです。でも謝ってはきません。なんとか日常会話をしようとは試みているようです。

ポ「で、今日君は何食べたの?」
私「ジェラート以外何も食べてないよ」

ポ「お昼ご飯は何食べたの?」
私「だから、ジェラート以外に何も食べてないって言ってんじゃん」

ポチは12時半頃、2つレストランのリンクを送ってくれていました。一つはタイ料理のレストラン、もう一つはグルメパニーニのレストラン(?)でした。

ポチオススメのパニーニ屋さんはどうも、いつの間にか閉店しているようでした。

ポ「タイ料理は食べなかったの???」
私「食べてないってば。よくわかんないし。」
ポ「・・・・・」

私「ねぇ、私なんでご機嫌な斜めかわかる?」
ポ「ん〜、レストランか帰宅する時の時間か・・・」
 
はぁ???
 

もぉ、ガックリですよ。

ポチが私を人前に出したがらないことについては、今に始まったことではないし、まぁ、私も私の気持ちを伝えた上で仕方なく忖度というか譲歩してあげていますが、ここまで私の事をわかっていないとは!

これは平和に遠距離を続けてきた弊害ですか?

「あのね、私の機嫌が悪いのはね、君が私の物を全部隠したから。私が家に帰ってきてどんな気持ちだったかわかる?前日に言ってくれれば自分で片付けたのに。」

「へぇぇ・・・」と驚いていました。

幼稚園児くらいの子供に「こんなことされたら、どんな気持ちになるか考えてみようね」と躾をしている気分です。

うちのポチは無口です(※生粋のイタリア人ですよ)。私は思っている事を口に出さないことにはコミュニケーションは成り立たないと思っています。

「きっとこうだろう」という勝手な憶測は誤解とすれ違いの始まりです。

この「躾」は、しなければならない機会がまだ何度もありそうな気がしています。はぁ・・・。溜息出るわ。


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hochzeit

おめでとうございます!

今日、朝起きて携帯でニュースを見て、おったまげました。小泉進次郎さんと滝川クリステルさんが結婚するらしいじゃないですか。

寝ぼけた頭で「進次郎ってどっちや・・・俳優の方か???」なんて混乱しました。

だって、「あの尖がった政治家ができちゃった婚?」とピンとこなかったんです。

目が覚めた今は、「滝川クリステルが政治家の妻???」と、そっちのイメージにしっくりきていません。


できちゃった結婚はダメですか??

できちゃった結婚って、ダメですかね?

滝川さんの41歳という年齢を見て、正直、


「うわぁ〜良かったねぇ!!」

と思いましたよ。

でもコメントを見たら、「いい年してデキ婚か」「デキ婚で残念」「いい年してだらしがない」「避妊の仕方も知らないのか」と、結構みんな厳しいご意見で、そちらにビックリしました。

できちゃった結婚ってそんなにダメですか???

40過ぎて自然妊娠って、凄いしめちゃくちゃおめでたいじゃないですか。

子供が欲しい丸高女性にとっては羨ましい話ですよ。

なので、滝川さんの年齢の事を考えると、どちらかと言うと積極的に妊活されたのかもしれないなぁと想像します。まあ本当のところは当事者以外に知る由もありませんけどね。


男性と女性が結婚するのは、もちろん子孫を残すためだけではありませんが、「自分の子孫を残したい」と思うのは自然の摂理だし、適齢期を過ぎている人たちに「40過ぎていますが、まずは結婚をしてから、それから子作りしてみましょう」と手順を踏めというのは、何か意味ありますか?

それとも世間体を気にしてまず結婚して、子供ができなかったら離婚する???う〜ん・・・。

適齢期を過ぎてから子供ができるかどうかって、正直神のみぞ知る領域ですよね(もちろん、若けりゃ誰でも授かるというものでもありませんけど)。不妊治療するにしても残された時間が少ないのは紛れもない事実ですから。

オーバー40の女性って、子供が欲しい男性とのお見合いだったら、どんなに才色兼備でも「子供が欲しいのですみません」と言われる年齢ですよ。

「授かったから結婚する」でもいいじゃないですか。

「認知もしない」とか「養育費も払わない」などと無責任なことを言っているならまだしも、子供を育てる経済力も十分にあって、家族も喜んでいて、問題ないと思いますよ。


イタリアもドイツも事実婚は多いです

私の知り合いに、子供もいるけど結婚はせずに事実婚という人、たくさんいます。本当にたくさんいます。

どちらかと言うと、ドイツはバツありの人が子持ちでも事実婚の人が多い気がします。

イタリアではそもそも1回も結婚をせず、案外同じパートナーと長く事実婚状態というのが多い気がします。

順番がどうのこうのの前に、そもそも結婚をしていないので、文化も考え方も全然違う外国のことなんて引き合いに出すなと言われそうですね。

(でもドイツもイタリアも一応、婚前交渉が御法度のキリスト教の国ですよ。笑)

まぁ、ドイツもイタリアも、日本のように紙切れ一枚で結婚や離婚ができないので、そこも大きな要因のひとつになっているのだろうとは思います。

そもそも、イタリアは1970年まで離婚が許されていませんでした。ラテン系で情熱の国というイメージはあるかもしれませんが、カトリックのお膝元ですからね。

滝川さんのお父様はフランス人ですよね。滝川さん自身もフランス文学科出身でしょう。日本で育ったと言えどフランス人的な思考というか感覚は多少なりともあるのではと推測します。

フランスは事実婚のファーストレディーがいた国ですよ。




子供は若いうちに持った方がいいのでは

もうね、私の年齢になってくると、果たして自分の子供を持つことはできるのかと不安が募ってくるんですよ。

月のものは随分と軽くなってきているし・・・。なのでせめて定期的な検査は欠かしたくありません。

そりゃ、私だって若い頃は生理が遅れて「まさか・・・?」「どうしよう・・・」と思った時もありましたが、この歳になったらパートナーに子供を持つ意思がなくとも「出来てたら良いな」「あー、生理来ちゃったな(まだ閉経はしてなさそうだな・・・ほっ)」ですよ。

子供は絶対に欲しいのですが、40歳で産んだとしたら、子供が20歳の時に自分は60歳。自分の子供がやっとこさ40歳で子供を持ったとしたら、私が孫を抱くのは生きていれば80歳?

出生率に悩んでいる日本は、できちゃった婚がどーのこーのと言うならば、まずはどうにか晩婚化に歯止めをかけるべきだと思います。


極端な例ですが、18歳そこそこで子供を持ったドイツ人の知り合いがいます。彼女はシングルマザーとして子育てをしながら大学に通っていました。理系の学部でした。

毎月支給される子供手当と、ドイツの結構みんな利用している奨学金のような制度の利用で、月々約1000ユーロ(1ユーロ125円として125,000円ですね)の「収入」があり、生活には全く困っていないと言っていました。

ドイツの大学は授業料が無料のところが多いですし、経済的な親からの自立、それに伴う精神的な自立が早い気がします。「学生」の特権もたくさんありますからね。

若くして計画外に子供を持ってしまっても、大学を卒業して就職できる。

金銭的な余裕がもたらす心の余裕のように見え、日本とえらいな違いだなと思いました。


そう言えば、お腹が大きい間はもちろん、出産した翌週には大学の講義に来ていて、教授に「そんな無理して来なくていいから体を休めなさい」と言われていた友達がいました。結婚しているかしていないかは知りませんが子供の父親も他の大学の学生でした。

その他にも、大学を卒業して、まず子供を持ってから就職した知り合いもいます。子育てと仕事を両立して幸せそうです。

出生率に悩む日本もできるだけ早急に、多くの国民が適齢期に出産しやすいようどうにか環境を整えるべきだと思います。

「学生の本分は勉学だ」なんて古い(?)思考は捨てて、大学に在学していても子供が持ちやすいような環境にできませんかね(極端ですか?でも就職したら就職したですぐには産めないでしょう?)。

実際に日本のどんだけの大学生が学校で真面目に勉強をしているんですか。大学で学んだことを生かした仕事をされている人はどれくらいいらっしゃるんですか?

リクルートスーツに身を包み一斉に就職活動を始めるのも、もの凄く奇妙な光景だと思います。新卒じゃないとダメですか?その理由は?

まぁ、こんなことばかり言っていると、欧米にかぶれているって言われるんでしょうけどね〜。


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ドイツと全然違う

ドイツでは、日本と同じようにダイレクトに専門医を訪れていましたが、イタリアではまず掛かりつけのお医者さん(ホームドクター)を訪れるところから始めなければなりませんでした。

※ホームドクターはイタリアの国民保険に入ると近所のお医者さんの中から選べるそうですが、他の旅行保険なんかに加入している人はどうするんでしょうかね。

専門医を訪れるには、ホームドクターに紹介状を書いてもらう方法と、紹介状なしで保険がきかない「プライベート」という方法があるみたいです。
(※わたしはイタリアは初心者なので、システムがまだよくわかっていません。)

プライベートだと、「すぐ診てもらえる代わりに高い」らしいです。

今回の目的は、子宮ガン検診を含む婦人科での検診の為の紹介状をもらうことと、抗ヒスタミン剤を処方してもらうことでした。


予約を入れる

イタリアは診察をしてもらうのに基本的には予約を入れなければなりません。今回は電話を入れてから11日後に予約を取ることができました。

ドイツも基本的には予約制ですが、人気のないガラガラの病院は予約なしで行っても直ぐに診察してもらえることがありました。

ドイツの婦人科なんかは予約なしで当日みてもらえることはほぼなく、そもそも新しい患者を受け入れていないという病院もありましたし、「先生の知り合いから紹介してもらいました」と言って受け入れてもらい3ヶ月先に検査の予約を入れることができた婦人科もありました。

イタリアでの手続き関係は全ていろんなことを深く考えていないポチ任せですが、きちんと指示・確認しないと「おーい」ということが起こります。

今回の予約も、ポチのホームドクターに予約を入れてもらいましたが、普通にポチの名前で予約を入れたと言っていました。

まぁ、私の名前で予約しようとしても、新規の患者は受け入れていないとか、イタリアの国民保険に入っていないならダメだとか、いろいろな理由で断られた可能性はあるので、よしとしましょう。


ホームドクターを訪問

受付で「予約を入れていたポチです」とポチが言い、待合室に通されました。

「いや、診察受けるのはポチじゃないんだから、私の名前と保険証で受付してもらわないとダメでしょ」と言ってもポチはぽかーんとしていました。

医療費をどこが誰のために病院に払うのかって、大事な問題でしょう。

イタリアは基本的に医療費を自分の財布から病院で払うことがないみたいなので、ピンと来ないんでしょうね(「日本でも病院でお金を払うという感覚がない」と言っている友達がいて世の中そんなことになっているのかと衝撃を受けたこともありますが・・・)。

受付でポチが揉めているうちに順番が来たので、「とりあえず先生のところで話してみて」ということで、先生のところへ通されました。

因みに、ドイツでは予約の時間から2時間待たされることもありましたが、ここでは待ち時間なしでした。


INA保険受け入れてもらえず・・・

ドクターの部屋に入った時にドクターのポカンとした顔・・・笑。

わかりますよ。

たぶん、私の顔を見て「ん???」と思ったんだと思います。「うちの患者にアジア人なんかいたっけな」みたいな。

日本でも田舎の診療所に金髪碧眼や黒人さんが来たら、先生も思わず「ん!?!?」となりますよね。

イタリアはドイツと同じで、先生のデスクを挟んでの診断でした。

時間は10分〜15分かけてしっかりと聞いてもらえました。こんなに長い診療時間は、ドイツで閑散期に訪れた歯医者の営業を聞かされた時以来でした。笑

結果的に抗ヒスタミン剤はポチの名前で処方してもらうことになり、婦人科への紹介状はもらえませんでした。

かなり親切な先生でしたが、納得がいきません。子宮頚がんの検診はドイツでも日本でも毎年するように推奨されていますよね。ドイツでなんか、調子が悪い時は年に2回検査することもありましたよ。

イタリアではなんと5年ごとでいいと言われました。もし今ガンがあったとしたら5年の間に死にますよ。自覚症状があるかと聞かれ、「いや、あったらもう手遅れでしょ」と正直驚きました。

婦人科への紹介状をもらったら、最近また顎ニキビや腕ニキビが出てきたので婦人科ではピルも処方してもらおうと思っていました。

ポチの主治医は私の方に来て腕や顔を見てくれましたが「こんなの全然ひどくない」「チョコレート食べるのやめなさい」と。

私、チョコレートを食べはしますが、量としては1ヶ月で一枚くらいなんですけど・・・。

凄く親切な先生でしたが、まぁちょっとはっきり言って不満です。でもこれは加入保険のせいもあったかなと思います。自己責任ですね!

ドイツでは公的の保険よりも料金が高い私的保険加入者が優遇されるので、劇安のINA保険ではなく、もっとお高い保険だったらどうだったのか気になるところではあります。

実際に、先生から「将来、イタリアに定住することが決まって国民保険に入ったら、大きな病院で全身の検査を無料で受けられますよ」という説明がありました。

最後は手を差し出され、握手でお別れの挨拶でした。

ポチの名前で処方箋を書いてもらった抗ヒスタミン剤は、薬局で処方箋なしの値段の3分の1から5分の1で購入することができました。

多分、病院側もシステム的に既に患者として受け入れているイタリア人のポチに処方する方が簡単なことや、抗ヒスタミン剤という、まぁ大したことない薬の処方だという理由から、こういう運びになったんだと思います。

抗ヒスタミン剤の処方で、めでたくポチに「アレルギー疾患がある」という嘘の記録がついてしまったのですが、イタリアは柔軟性が高いというか、適当と言うべきか・・・。


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Wetter  25.07

ヨーロッパの気候は慣れるまでが面倒くさい

ドイツとイタリアしか経験がありませんが、どちらも気候は安定しません。

冬はあまり気にならないのですが、春先〜夏の気候って安定していないので、着る服に困ります。

前日との最高気温に10度の差があったり、早朝と日中で20度の差がある日があったりするんですよ。

特に春は「昨日〜今朝までは長袖にジャケット羽織っていたのに、今日の昼は半袖でも汗ばむ〜!」という日が増えます。

夏でも夕方に雨が降ると翌日の最高気温が10度近く低くなることもあります。

公共の交通機関を利用する日は、冷房が全くなくてサウナになっているかもしれないという事と、冷房が効きすぎて寒いかもしれないということを想定して家を出ます。

2019年7月25日、ドイツは42,6度を記録しました。

ドイツの緯度って、日本では北海道あたりですよ!おかしいでしょ!

原子力発電の冷却の為の川の水の温度が高過ぎて、発電量も減らしているようです(あれ、そう言えばメルケルさん、ドイツから原子力発電を無くすって8年前に言っていませんでしたっけ)。

毎年、この時期はアラブのお金持ちがドイツに避暑しに来ているんですよ。けれど今年は全く避暑になっていませんね。しかもアラブの奥様方はニカブと言ってもう本当に目だけしか出ていない黒い服をまとっている人が多いです。気の毒です。

しかし、この猛暑日も26日までで、27日には最高気温が10度ほど下がるそうです。また過ごしやすい日々が戻ってきます。

まぁ、そうは言ってもまだ7月ですからね、油断はできません。なんとなく、今年は8月にもう1回くらい熱波が来そうな気がします。

私がドイツへ来た頃は、ドイツの夏って日も長くて涼しくてなんて素敵なのかしら〜と思っていましたが、ここ数年はもう異常気象としか思えません。

日本に居る時は全く気が付きませんでしたが、日本の気候って、とても緩やかなんですよ。


今年のヨーロッパは本当に異常

今年は5月にポチに内緒で暖房を入れてしまったくらい、なかなか暖かくなりませんでした。

まぁ、私はイタリアに来て初めての春ですから「早く暖かくなって欲しいなぁ〜」くらいにしか思っていませんでしたが、ポチを始め数少ないイタリアの知り合いが「寒すぎる!今年はちょっとおかしい。」と口を揃えて言っていました。

やっと暖かくなったと思った矢先、6月末に1度目の猛暑。そして今2度目の猛暑を迎えました。

私がドイツに住んでいた頃はアフリカなんて遠い遠い国だと思っていましたが、今年の熱波のお陰で、南のヨーロッパがいかにアフリカから近いのか思い知らされています。

日本ではフランスやドイツばかりニュースになっているみたいですが、、、

イタリアも暑いんですよ


たぶん、イタリアはもともと涼しいイメージがないせいでしょうね・・・。

太陽の光はイタリアはもちろんドイツを含むヨーロッパの方が日本より強い気がしますが、それでも気候は東京以南の日本と比べると随分と過ごしやすいように思います。

35度ある日でも日陰に入れば、言うほどじゃないです。日本のあのべちょ〜っとした夏に鍛えられている成果かもしれません。


夏の飲み物と言えば?

イタリアの夏が(今年の夏が)こんなに暑いなんて想像もしていませんでした。熱中症にならないよう水分補給に気をつけています。

ただ、昔は水ばかり飲んでいましたが、最近はお茶が飲みたいんですよね。年齢のせいですかね。

それで前日から冷蔵庫に仕込んでおいた水出しの緑茶なんかをマグに入れて持ち歩いたりして飲むんですが、毎日のことなので、せっかく日本で調達してきた美味しい新茶が勿体ないのなんのって・・・。

どうにか貴重な茶っ葉を節約できないかと考えました。

そこで思いついたのが麦茶!夏の飲み物と言ったら、麦茶でしょう!イタリアのアマゾンで麦茶を調べたら、ひとつだけありましたよ。カップ用のティーパックが・・・。

その名もMUGICHA。そのままですよ!


こんなん量じゃ割に合わないし・・・と思っていたところ、ひらめいてしまいました。

最近はインターネットでほとんどのものが手に入るようになりましたが、ヨーロッパで不便な生活をしていると、代用品を思いつくんですよ。


コーヒーの代用品

ドイツに居た時にグルテンフリーの食事をしたり、カフェインレスを試したり、いろいろしていました。


Malzkaffeeという名のカフェインレスのコーヒー。麦芽のコーヒーですね。ほんのり甘くて、よく牛乳を入れて飲んでいました。




Malzbierというノンアルコールの黒いビールもあります。味は・・・黒ビールジュース?甘いです。




麦芽飲料と言われてピンと来ない人もいらっしゃるでしょうが、ミロも麦芽飲料の一つです。まぁ麦芽以外のものもいろいろ入っていますけど。美味しいですよね!


イタリアのBioのスーパーでもMalzkaffeeっぽいものを見かけたなと思い出し、これを薄めに作ったらどうかと思いついたんです。




結果、正解でした。麦茶独特の香ばしい風味こそちょっと足りませんが、夏の冷たいお茶として飲めます!しかもお湯でなくても、水にもきれいに溶けるので、作るときのストレスがありません!


イタリア人のポチのママに出してみた

最近度々訪ねてくるポチのママに水出しの緑茶と麦茶もどきを出しました。

緑茶の時は「え〜緑茶?砂糖もハチミツもなしで???」と驚かれました。こっちがビックリです。

麦茶の時は「これ何?」ってきくから「大麦の茶」だと言うと、あっちも慣れてきたのか「ふ〜ん」という感じでした。

ある日、「冷たい麦茶と常温の水どっちがいい?」ときいたら「水!」と即答でした。笑

日本では家を訪ねてきた人に水なんか出さないじゃないですか。だからなんとなく申し訳ない気持ちになるんですよねぇ・・・。

「コーヒーは?」って聞くと「朝食は取ったから」って言われるし(=コーヒーは休憩時の飲み物ではなく、朝食そのものであったり、食後の飲み物らしい)。

しかも、うちにあるこの水、イタリアのいろんなところにある水飲み場のひとつから1ヶ月くらい前にペットボトルに汲んできた水ですよ。

ポチもポチの両親もこの水を平気で飲みます。私も昔ポチの両親のところにお泊まりさせてもらった時は、知らずに飲まされていたってことなんですよねぇ・・・。

私、ペットボトルの自宅再利用反対派なんです。なんてったって根は潔癖なので。

汲んできて2〜3日冷蔵庫で保存した水ならまだしも、1ヶ月もこのクソ暑い中、常温で置いてある、何年使っているかわからないペットボトルに入った水なんて、私は沸かしてでも絶対に飲みません!

まぁこんなんだからポチの家族は病気しないしアレルギーもないんでしょうけどね・・・。

皆さんも、熱中症に注意してご自愛ください。



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うちのポチはハッキリ言って優秀です!

掃除、炊事、ゴミ出し、買い物、当たり前の事として

全部やってくれます。

楽チン〜♪わはは〜。

放っておけば食後の片付け(食器を片付けるだけではなく、食卓とキッチンの汚れを拭きあげる)もやってくれます。

わたしが寝っ転がって携帯でネットサーフィンしてようが、文句なしなんですよ〜。おほほー。

毎日働き蜂のように働いて、よくやるわと思います。というか、暇人の私を差し置いて家事をするなんて、どういう心境なんでしょうね。

多分、「自分の世話は自分でする」という感覚で、「家事を分担する」「協力する」という感覚がないんだと思います。

なので、例えばわたし、ゴミ箱を殆ど触ったことありません。ゴミはゴミ箱へ入れますが、そこから先は全部ポチに任せっきり。

豆乳のテトラパックは、ドイツではプラごみでしたが、イタリアでは注ぎ口はプラスティックでパック自体は紙ゴミ。分別が超面倒くさいのです。しかし、そこら辺に置いておけばポチが注ぎ口の部分だけハサミで切り取って分別してくれます。ポチは豆乳を1滴も飲みませんが、文句を言われたことは今のところ1度もありません。謎です。

この間のポチの長期出張の時なんて

「ゴミ、ちゃんと捨ててね!カレンダー見て、前の日の夜に出すんだよ!」

「君のタンポンたくさんあったからちゃんと捨てるんだよ!」

とか赤面冗談を言いながら、紙ゴミとプラごみとその他のゴミを私が外に出せばいいだけの状態にしてから出発してくれました(生理用品については流石に自分でやりたいので、良い方法を考え中です)。

有望ですよ!将来期待できると思いませんか!笑

私の名誉の為にもお断りしておきますが、昼食と夕食のみですが普段の食事の用意は私がやります。

ただ、ポチも料理ができるので、彼が休みの日や、私がよくわからないものを料理する時は彼がやります。例えば鱒とか鰯とか、よくわからない魚を丸ごととか、鳥を丸ごと料理するような時は彼に任せます。

朝は・・・未だかつて自宅で一緒に朝食を取ったことがありません。

まぁ、私たちは大した朝食をとらないというのも理由にありますが、なんてったってポチが出勤する時間に私は・・・

寝ています!!

名誉回復ならず!残念!笑


えーっと、もう一度名誉回復を試みますが、ポチはトイレとビデの掃除、洗面台やキッチンの流しの掃除など水回りはやらないんですよねぇ。なので私が気が向いた時にやります。

あと、私の絶対的独占担当はアイロンがけ。アイロンがけだけはどうしてもできないそう。

ただ、家事を進んでやる男、利点もあれば不都合もありますよ。

それは私のやることに口出しをしてきて面倒くさいこと。

例えばトイレットペーパー使いすぎってうるさいんですよー。「なんで5日で1ロールもなくなるの!?!?」「君たち日本人は素晴らしいトイレ持ってるでしょ!?」「ビデ使ってよ!」とこんな調子です。

ポチの言い分としては、トイレで用を足しても紙で拭くのはある程度で、あとはビデで洗ってタオルで拭けと。

「男と女は違うんだってば〜!」「じゃあ同僚の女性にどれくらいトイレットペーパー使うかきいてみなよ」と言い返していますが、実際にはどうなのかイタリア人女性のトイレットペーパー消費量は気になるところではあります。はい。

あとは、ポチは柔軟剤を「必要ない」と言って一緒に買い物に行っても買ってくれないんですよねぇ。なので私が一人で買い物に行った時に買って、普通に使っています。ポチは全く気が付いていません。ははは。

あ、それと、これは口出しとは少し逸れますが、「掃除機かけたばっかりなのに、なんで髪の毛がこんなに落ちてるのー!」と言われます。

抜けるもんは仕方がないじゃないですか。生きてるんだから。

なので「トイレ掃除したばっかなのにクソして汚してんじゃねーよ」と言い返してやります。嗚呼こんな物言い、お里が知れますね。

ポチのパパもこうかと言われればノー。ポチのパパはどちらかと言うと昭和の父親像と似ていて、家事は一切できず「飯は〜?」と言っているタイプです。


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専業主婦はまあ日本でも意見が割れていますね


マンモーネとマザコンはちょっと違う気がしています


遠距離している方、けっこういますよね?
 
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姑というものは・・・

ポチの両親と同居しているわけではないのですが、彼らは私たちの住まいからスープが冷めないくらいの距離に住んでいます。

最初の頃は、ポチのママは明るくて天真爛漫だな〜、とくらいにしか思っていませんでしたが、だんだんと遠慮がなくなってきました。

最近、ポチのママがよくうちに来るんですよね・・・。しかもポチが居ない時に。

まず、ピンポンの鳴らし方で「あ、、、来た・・・」とわかります。

うちの1階の共同の玄関のピンポンはトゥルルルルと鳴るのですが、トゥルルルル!トゥルルトゥルルルトゥルルルル!5回くらい連続して鳴るんですよね・・・・。

もうこの時点でげんなりしませんか。

んで、私は防犯の為にも窓を開けて誰が入り口に立っているか目視で確認します(うちのピンポンにはカメラがついていないので)。ママが立っていますよね。

「ポチは?いる?」というのが定型質問ですが「ノー」と返事しても、「上がってもいい?」みたいなこと言うから、ドアを解錠します。

家の中に入ってもらいます。私はイタリア語が全くできませんが、普通に話してきます。ポチのママが何を言わんとするか頑張って理解しようとしますが、ほとんどわかりません。

な・の・に、1時間とか居るんですよね・・・。

ママが来る直前は私が何してたのかとか気にならないのかなぁ。邪魔しちゃいけないなとか。

っていうか、息子が不在の家に上がるの???それって普通???


うちにソファーが来た!

今、イタリアは異常に暑いです。

詳しくはコチラ>>>暑い。暑すぎる。夏にヨーロッパを旅行する人はホテルに注意

ポチのママはどうやら、出かけた帰り道にうちに寄っているみたいです。暑いので休憩したいみたい。

そう言われると、無下にできないのが心情じゃないですか。年寄りがこの暑さの中、休憩したいって言っているんだから、冷たいお茶の1杯でも出してあげなきゃと思うでしょう。

うちには、今まで普通の椅子しかなくて、ソファーがなかったんですよね。でも今日、念願のソファーが来たんです!嬉しい!ご飯の後、片付けもせずに横になりたい!

ただ、一つだけ不安が・・・。お察しですか?そうですよ、義母ですよ。

絶対にもっとよく来るようになって、滞在も長くなることでしょう。どうしたらいいの・・・。誰か助けてほしい。


最近は遠慮なくディスってくる

ポチのママはとにかくおしゃべりで、何かいろいろと話してきます。

私も「わかりましぇん」だけじゃと思い、話のキーワードだろう言葉を辞書で調べたりという努力はするんです(この努力があかんのかな?「わかりましぇん」だけだったら諦めて帰るのかな)。

先日、単語を調べるのにスペルを入力している時にrなのかlなのかわからなかったんですよ。日本語で書くとどっちも発音はエッレですから。

そしたら、義母に"Erre! Uffa!" と言われました。

正直、ショックでした。というか、ビックリしました。いくら言葉が通じないからって感じ悪すぎ。

この「uffaウッファ」って、苛立ちや嫌悪を表す感嘆詞のようなもので、私だったらそんなに簡単に、特に他人に対しては使わないと思います。「暑〜い!ウッファ!」「バス来な〜い。ウッファ!」くらいでしょ。

私はイタリア語の知識は殆どないのでわかりませんけど、ウッファ!って、例えば10代の娘さんが口うるさいお母さんに「もうわかったってば〜!ウッファ!」って言う感じじゃないんですか。反抗期のティーンが友達に「ウッファ!うちの親、マジでウザいんだけど。」って言う感じじゃないんですか???

それを他人の私に対して言うなんて・・・。

義母のウッファにショックを受けながらも、「日本にはRとLの違いがないの!難しいの!」と頑張ってつたないイタリア語で言ったら、知っていると言っていました。知っててその反応かよ、思いやりってないのかよと愕然としました。ウッファ!!って言い返してやりたくなりました。

今日も、ポチと用あって義両親のところに寄っていたのですが、義母がたぶん私のことをでっかい声でディスっていました。というのも、parlare 話す、italiano イタリア語、giapponese 日本語、という言葉が聞こえたので。 そしてポチが怒っていたので。

唯一の救いはポチがマザコンではなく、私の味方をしてくれるということ。

しかしポチとこのまま続けば、いつかはこの義母の介護をするのかと思うと、めちゃくちゃ気が重いです。


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サラダが1番じゃないの?

血糖値の急上昇を抑える為には~とか、健康の為に食べる順番が大事だと日本では言われていませんか?

日本にいた頃は、いやドイツに来てからも、

初めは野菜、

次にタンパク質、

最後に炭水化物!

の順番で食べるように気をつけていました。

だって、そのほうが太らない健康に良いって・・・。

イタリアに来て、嫌だなぁと思うことがあります。

それが料理が出てくる順番。

前菜の次にはまずリゾットやパスタが出てきます。うちみたいな2人住まいでは前菜を作ることは滅多にありません。

そうすると、

空きっ腹に一番に来るのが炭水化物
なんです。


そりゃまあ美味しいですよ。

うちのポチなんか、パスタやリゾットをおかずに(?)パン食べますからね・・・。

炭水化物で空腹を落ち着かせてからメイン料理を食べます。肉とか魚とかですね。それで最後にサラダを食べます。

先日、貴重な冷やし中華を食べたのですが、1品じゃ文句言われるかもと思い、念のためにお魚料理とお米も炊いたんですよね。普通に、冷やし中華の後に、白米と魚食べていましたよ。私は冷やし中華だけでお腹いっぱいでしたけど。

因みに普通の日本食の日は、ポチは必ず最後まで汁物に手をつけません。冷めて美味しくないだろうに、と思うんですけど。謎なんですよね。なんか自分の中で順番があるんでしょうね。

甘い朝ごはん

イタリア人の朝食は、基本甘いものです。甘いパンとか、ケーキみたいなのとか、クッキーとか。

クッキーが「食事」になるなんて、理解できますか??

クッキーって、お菓子ですよね。私が小さい頃「お菓子ばっかり食べていたらご飯が食べられなくなる!」と、滅多に食べられない特別な誘惑だったのに・・・。

イタリアの子供は「おばあちゃんがママに隠れてこっそりチョコクッキーくれた」なんてことは、ないんだろうな~と思うと、なんか不思議な気持ちになります。

うちのポチの朝食も例外なく甘いのですが、砂糖と蜂蜜で甘すぎて辛いカフェオレのみです。

血糖値の上がり方、ガッツーンと凄いことになっていると思いますよ。「今日の午前中はちょっとハードだぞ」という時は激甘カフェオレに加えて、クッキーを食べています。

私も真似してみたことがあるんですよ。

血糖値が上がるせいか、固形物を入れていない割には、意外にもちました。

ただ、その2〜3時間後の血糖値が下がってきたであろう頃の脱力感と空腹いったら・・・笑

私は朝から牛丼食べる方が断然良いです。

因みにドイツ人にとってもクッキーは食事ではありません。ただのお菓子です。

因果関係のほどは

イタリアの食事は日本での常識を見事に覆してくれますが、イタリアも日本と並ぶ長寿大国ですよね。

しかも、イタリアは炭水化物から食べるくせに、朝からお菓子しか食べないくせに、

痩せて華奢な人がた〜くさんいるんですよ!!

本当に細い人が多くて、羨ましいです。そりゃもちろん、ポッチャリさんもいますけどね。

ところがドイツはどちらかと言うとサラダを食べてからメインを食べます。でも太っている人が多いし、そんなに健康なイメージはないですよね・・・。

ということは、食べる順番は健康にあまり関係がないのかなぁ?とか思ったりもしますが、きっと昔からの知恵とか習慣とかっていうのはその地域だからこそというものもあると思います。

なので、いくらイタリア人が長寿だからと言っても、日本人の私がこのままイタリアの食事を続けたら、おそらく長生きはできないでしょう。

しかも個人的には、イタリアのように食べる順番を押し付けられるよりも、日本の食卓のように自分が好きな順番で食べられるの方が好きです。

 
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急激に暑いイタリア

6月だというのに35度超えは異常だと思いませんか。

そして南より北の方が暑いのは何で!?

ドイツも、10年くらい前は、暑くて眠れない日というのは年に1〜2回だけだったのに、今ではもう数えられないくらい暑い日が続くようになりました。
 
5年前で、1週間くらいの間、毎日同居人達と居間で「どこのお店に行けば冷房入っていて涼しいかねぇ」とか言いながら溶けていた記憶があるので、今は倍くらいの日数の猛暑日があると思います。

毎年のように「今年は絶対に去年より暑いよね!!」と言っていました。

イタリアの普通の住宅には、ドイツと同じで冷房がありません。個人で購入したり設置することは可能ですよ。大きな工事がいらない手軽な床置き型も人気です。

家に冷房がない人が大半なので「なんで冷房つけないの?」ときいたら大抵「だって使うのは年に何日かだけでしょう」という返事が返ってきます。 

冷房のない家でどうやって過ごすのかと言うと、とにかく熱と光を遮断します。

うちの家の壁は30cmあるので、日中はとにかく熱風が家の中に入らないように窓は開けません。私は家に1人だとスクレットと言って窓についている木の扉も閉めます。

部屋は薄暗くなりますが、そうすると外が35度であっても、室内は25度くらいを保てて、ジッとしていればなんとか「暑〜い」を連発しなくてよくなります。部屋の向きにもよりますけどね。

うちのリビングはパソコンとキッチンがあるせいで、頑張ってもせいぜい28度です。


↓スクレットはこの自動で動いている扉のことです。自動で動いている家なんて見たことない。笑

 

室内に熱気が入って来ないようにするのは、ドイツでも同じような感じでした。

少し違うのが、カーテンのような役目をするのはイタリアではスクレットですが、ドイツはロールラーデン(ジェラシー)です。

ロールらーでんは外にあるブラインドのようなもので、全部閉めて真っ暗にしたり、全部閉めても少しだけ光が入るようにしたりできます。

ドイツではそうやって熱と光を遮断しても室温が30度まで上がる日が何日もあって、何にも手につかなかったのを覚えています。

 
↓お姉さんがロールラーデンとドイツの窓について(キッペンについて)説明してくれています。
 

北イタリア、夜はまだ外は涼しいんですよ。でもドイツの窓のようにキッペンできないので、締め切って寝ます。いくら上階だと言っても、開けっ放しで寝るのはなんとなく怖いので。

ハッキリ言って、暑いです。自分1人ならまだしも、ポチの体温が高いので、更に暑い。


【追記】
portafinestraと言って、ベランダに繋がるような大きな窓は kippenできませんが、小さな窓はできる模様。うちの窓もポチが知らないだけで、kippenできるものがありました。
ま、うちの寝室にあるのはportafinestraなので、kippenできなくて暑いのは変わりませんけど。

夏にヨーロッパを旅行する人は注意!

ツアーなどではなく、自分で宿泊先を予約される方は、

ホテルに冷房があるかないかのチェックは必須
ですよ。
 
日本に住んでいると、冷房がないホテルがあるなんて思いもしないかもしれませんが、あるんですよ!!

特にドイツは冷房がない率が高いので要チェックです。夏の時期はエレベーターがあるかないかよりも重要です!

旅行に猛暑日が当たってしまった時は暑さで眠れないことを覚悟した方がいいです。

空気の入れ替えの為か、チェックインした時に部屋の窓が開いていて暖まってしまっている時なんて、もうどうしようもなくて最悪です。

お値段がまあまあ高いホテルでも、冷房があるとは限らなくて、可愛らしい扇風機が置いてあるだけの時もあるのでご注意下さい(日中の気温が高い日はそんな小さな扇風機ごときで眠れるほど甘くないです)。


長袖は必要か

荷造りをする際にどんな服を詰めたらいいか迷いますよね。

一つ言えるのは、どんな気候になっても対応できるよう、出来るだけ薄く涼しい服を基準にパッと羽織ることができる防寒の為の長袖は必須です。

日中は、猛暑日でない日がどんなに過ごしやすいと言っても、天気がいい日はやはり暑いです。日本のように蒸しはしていませんが、太陽の光が強いです。

日焼けが大好きな人以外は風で飛ばない帽子を持参されることをおすすめします。ただ、帽子を被っている現地人は少数派なので「観光客です」と自らアピールすることになる可能性はあります(=スリ等に気をつけてください)。私は、暑さをしのぎたいし顔を少しでも紫外線から守りたいのでかぶっていますけどね。

車での長距離移動がある方はフロントガラスからの太陽光が痛いので薄いショールがひとつあると全然違います。

バスや電車での移動がある方は冷房が効かずサウナになっているかもしれないという事と、冷房が効きすぎて冷蔵庫のようになっているかもしれない事を想定し、出来るだけ涼しい格好に羽織り物を1枚持っておくと安心です。

氷河があるような山にロープウェイなど観光で登られる予定のある方は冬用の長袖(上着)は必須です。

しかし、最高気温が35度だった翌日の最高気温が20度になることもあるのがヨーロッパの夏。安定しないので最終的には天気予報をチェックしてくださいとしか言いようがありません。

天気予報で最高気温が25度以上の晴れだと、日中は大抵けっこう暑いです。25度以下で雨だと、けっこうひんやりします。

夜は、よっぽどの標高や環境でない限り眠れないほど寒くなることはないので、パジャマは夏用でいいと思います。

 
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ミラノ駅って重厚で、流石歴史ある街!高級ブランドのあるミラノの玄関!ドイツとはまた一味違うわぁという感じで、ゆっくりキョロキョロしたくなるんです。

でもダメですよ。気を引き締めてくださいね!

先日、嫌嫌ながらもミラノへ行ってきました。しかもまた一人で。前回のスリ事件で、もうビクビクでした。

前回の様子はこちら>>ミラノ駅でスリのカモになってしまいました・・・

前回はボディバックとスーツケースでしたが、今回はリュックサックとスーツケースで行きました。

駅構内の路線図なんて立ち止まって見ようなら、同じように足を止めている人が、善良な市民とか観光客なんでしょうが、スリかもしれない・・・ともう警戒しまくりで疲れました。

前回の教訓から、エスカレーターに乗る時は完全に前を向くのではなく、警戒しているのがわかるように少し内側を向き、すぐ後ろに立っている人の動作が目に入るように立ちました。

地下鉄で立っている時はリュックサックを下ろし、自分の前のスーツケースの上に置きました。座る時は背負ったまま座りました。

リュックサックにはダイヤル式ロックを掛けました。支払いの時など見られて結構恥ずかしいし時間がかかって不便ですが、背に腹は代えられません。

こんなの☟

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可愛いピンクにしたら黒のリュックサックから浮いてより恥ずかしいので黒にすればよかったなと少し後悔しています。チャックの穴が通るならワイヤーよりもこっちの方が使い勝手がいいです。

でもワイヤーの方が可愛いのがあって惹かれます☟
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今回の滞在中には、懲りずに前回被害に遭ったボディバックも使いました。
財布はボディバックとストラップで繋ぎ、携帯はリールで繋ぎました。

<ストラップ>
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このリール+携帯ボディバックの相性が案外よかったです。写真を撮りたいときにすぐ携帯出せるし、リールの紐をびよーんと伸ばしても細いので全然目立たないし、携帯を使っていない時に手に持ったままでも繋がっているのでパッと持っていかれたりしないという安心感がありました。

<リール>
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小さいロンシャンを使った日は一応財布だけストラップで繋いでおきました。まぁでも、小さすぎてやられる時はカバンごとひったくられそうです。


二泊三日の滞在中、無事に過ごせたと思っていた最後の最後で来ましたね。

場所はまたミラノ駅のエスカレーターです。前回被害にあったのは下降でしたが、今回は上降でした。

絶賛警戒中でしたので、斜め後ろを見つつ上降していました。後ろのおじさんとは一定間隔あります。

みんな右側に立って上階へ運ばれて行っている中、左側を片手に路線図のようなものを持ったスーツケースなどを持たない、ちょっと浅黒くて小柄で小太りなおばさんが追い抜いて行ったんですよね。

ほんの一瞬の出来事でしたが、なんとなく違和感を覚えました。

するとエスカレーターを降りたところで、そのおばさんに英語で話し掛けられました。

「ヴェネツィアにはどうやって行ったらいいですか」

朝の7時ですよ!出勤早すぎでしょう。

「知らん」と振り切りました。

私が立ち止まって一緒に考えてあげている間に仲間が私のリュックサックを開けて・・・という寸法だったのでしょうが、なんてったって急いでましたので、お相手できませんでした。ごめんあそばせ。

だいたい、駅で観光客にヴェネツィアへの行き方きく?おかしいでしょ。

しかし私の自作防護仕様のリュックサック相手に財布がどうなったのか知りたいところではありました。いつか姪っ子の子供銀行のお金でも入れた財布を入れて実験してみたいものですね。

因みにこちらの記事でご紹介した防犯リュック。持っているイタリア人、男女ともによく見かけますよ。


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ドイツとイタリアは環境問題取り組み先進国

ハエやサクランボから程遠そうな話から始めます。

ドイツもイタリアも環境問題に積極的に取り組んでいるなぁと感じるところが多くあり、ゴミの分別もその一つです。

ドイツは、大きく分けると、紙ゴミ、生ゴミ、瓶(透明、緑、茶)、缶・プラスティック、その他のゴミに分かれています。紙ゴミ、生ゴミ、その他のゴミには専用の大型ゴミバケツがあり、缶とプラスティックは黄色の専用の袋があります。

このゴミバケツはマンションならば共同のもの、一軒家ならば各家庭ごとにあり、バケツの容量に応じて税金を払わなければいけません。ゴミバケツの色は州によっても違うようですが、私が住んでいたところは生ゴミは茶色、その他のゴミは黒、紙は緑とか青とかでした。

プラゴミ専用の黄色の袋は役場やスーパーのレジなどで貰えるそうですが、私は同居人が調達してきたり、ポストに入っていたりで一度も自分から行動せずに手に入っていました。

イタリアも南の方は知りませんが、北の私が住んでいるところは、紙ゴミ、生ゴミ、瓶、缶、プラスティック、オムツ、油、草木、その他のゴミに分かれています。

マンション住まいですがうちはそんなに大きな集合住宅ではないので、各家庭に紙ゴミとガラスのゴミバケツがあり、白のプラスティック用の袋、黒のその他ゴミの袋、オレンジ色の缶用の袋はごみ収集の会社から貰えるそうです。

生ゴミとオムツのゴミバケツは地域共同のものがあり、そこに捨てに行きます。イタズラ防止なのかテロ対策なのか、何なのか知りませんが、鍵がついています。

回収のペースは自治体によって違いますが、例えばドイツだと、その他のゴミや生ゴミは週一、紙やプラスティックは隔週で、瓶は地区に置いてあるコンテナーに自分で捨てに行きます。瓶を捨てる時に音がうるさいので、19〜7時までなど捨ててはいけないことになっています。

イタリアも多分同じような感じですが、私が住んでいるところは、紙・プラスティック・瓶・その他ゴミは週一、生ゴミは週二、缶は隔週です。

ゴミの分別からなぜサクランボの話になるのか

私、生のサクランボってあまり好きではなくて、自分では買ったことがありません。サクランボ風味とか、クッキーの上のサクランボジャムとかは好きなんですけどね。

イタリアに来てからポチの実家でサクランボが取れるので、まぁ食べるようになりました。

「鳥に食べられない?」と聞いたところ、ネットを張って対策しているようです。確かに、電車などに乗っていても車窓からネットがかかった木が見えます。

ポチの実家からいただくサクランボは、アメリカンチェリーのような、黒に近いどす赤いサクランボなのですが、まぁまぁ甘くて美味しいんですよ。週3くらいのペースでもう1ヶ月近く食べていました。

ポチはガサッと掴んでブチブチ食べていきますが、私はちまちまタイプで大抵は出来るだけ種と柄がくっついたままになるよう、まぁちょっと遊びながら食べるんですよ。

よく熟れたものほどすぐに柄から離れてしまうのでパクっといきますが、柄から簡単に離れないものはかじるように食べます。

先週のことです。食後に一人でサクランボをかじって食べていたところ・・・・・!!!!!!
 
!!!!!!!!!

 
何か見えました。

反射的に口の中のものと手に持っていた半分をお皿に戻しました。一瞬すぎて本当に何かを見たのか、気のせいだったのか、定かではありませんでしたが、

「うえええええええええ!!!!!おええええええええええ〜!!!!絶対に何かいた〜!!!!」


との私の叫び声にポチが来ました。

彼がお皿を覗き込むこと数秒・・・

「うん、いるね」。


やっぱり気のせいじゃありませんでした。いましたよ白くてウネウネ動くものが・・・・。
 
最低。



サクランボ食べるのやめました。もう無理。


白い虫の正体

今日、私が帰宅すると、キッチンにほとんど黒色に近く熟れた美味しそうなサクランボがあるではありませんか。

ポチが「お客さんが中にいるかどうか簡単にわかるから僕が教えてあげるよ!」とか言うので、とりあえずどんな目印があるのか教えてもらうことにしました。

「見たらわかるんだよ。穴っぽい痕があって〜」

いや、どれも結構虫喰いっぽい傷があるけど・・・・。

「実を指で押してみて、柔らかかったら、誰かいるよ!ホラ、これとか。」

ほう。確かに、いました。白く動くものが。

次々と開けて行きますが、本当にいる。しかも複数匹いる実もありました。10個中9個くらいの確率でいたので、ポチですらもう食べるのをやめました。

ポチに「ねぇ、これ、何の幼虫なの?」と聞くと「ん〜知らない」とのこと。
 

気になるじゃないですか、調べましたよ・・・。



予想だにしていませんでしたが、なんと、なんと!なんと!!

ウジでした!!ウジ虫食べました!!!

ウジって不衛生なところにわくものじゃないんですか????

なんで新鮮な果物の中にいるのよ!

本当、最悪!!!最っっっっ低!!!!

ポチのママは毎年このサクランボでジャム作っているんですよねぇ。しかも、そのジャムでクロスタータっていう、クッキー生地のトルテ焼いてるんですよねぇ。

害虫被害ってのは無農薬の定めなんでしょうけど・・・。


1平方メートルあたりハエの割合

そもそも、ドイツもイタリアもハエが多いんですよ。両国とも絶対に日本よりハエの割合が高いです。

イタリアの一般に普及している窓は、ドイツの物と違いkippenといって手前に斜めに倒し上方だけ開ける方法ができません。

イタリアの普通の窓やベランダにつながる大きな窓はキッペンできないので大きくバーンと開けるしかありません。その上、網戸もないので窓を開けるとすぐにハエが入ってきて部屋の中で運動会を始めます。

↓kippenがどういう状態か気になる方はコチラ。ハイテンションなお姉さんがアメ〜ジング!ジャーマンウィンドウズ!とドイツの窓を紹介しています。





あと夏のドイツと言えば、

パン屋さんのパンに蜂とハエがたかっているのは、よく見る光景です。

ケバブ屋さんの野菜にハエがたかっているのも見ます。

私はどちらかと言うと潔癖な方ですが、そんなこんなでドイツでは随分と鍛えられました。

ドイツの夏の最低風物詩「生ゴミのバケツ」ですが、生ゴミを入れる時はできるだけ直視しないように目を逸らして捨てます。

何故かと言うと、、、

白く動く虫がひしめき合っているから。


この生ゴミ専用のバケツは効率の良いハエ増産システム、ハエの繁殖場だと思っています。

それで今日、サクランボを捨てながら思ったんです。あぁ、コイツらが生ゴミバケツの中で育つのかと。

リサイクラー普及させて下さい!お願いします!!

【追記】
portafinestraと言って、ベランダに繋がるような大きな窓はkippenできませんが、小さな窓はできる模様。うちの窓もポチが知らないだけで、kippenできるものがありました。

 

【関連記事】
あー虫嫌い!大嫌い!


潔癖??どの口が言う?


うちのゴミ出し担当はポチ。


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働けよ、イタリア人

イタリアは、ドイツに比べて個人のお店なのか、小さなお店が多いような気がします。そしてそういうお店は12時半とか13時から15時半とか16時まで昼休みをとります。

私たち日本人がよく耳にするシエスタはスペイン語で、イタリア語はriposo リポーソというそうな。

この時間帯にお店が閉まっているのって、結構苦痛なんですよ。

出かけたついでにいろいろ済ませたいのに、あまりにも時間が空くから仕方なく家に1回帰ってからまた出直したり・・・。

納得がいかないのが、がっつり昼休みを取っておきながらお店は19時半に閉まるところ

ドイツの大抵のお店の営業時間は20時まで。パン屋さんなんかは6時〜18時だったりします。お洋服屋さんやデパートは10時開店、スーパーは7時のところもありますが、だいたい8時開店です。

ドイツの朝は早いです。そして、お店が昼休みなんてそんな効率の悪いことは聞いたことありません。

しかしそんなドイツも、キリスト教の安息日を守って日曜日は基本的にお休みです。カフェやレストランは日曜もやっているところもあります。慣れるまでは土曜の夜に「うわぁ!!明日日曜だった!!冷蔵庫空っぽ!!」と気がついたり、不便でした。

日本で休日は街は人で溢れますが、こんなわけでドイツは逆に閑散とします。

イタリアは至る所でキリスト教に縛られている感満載にも関わらず、日曜日も午前中だけ開いていたりします。


朝からカフェに座っている人の率

ドイツとイタリアは様々な点で異なります。ドイツの常識が基準になってしまっていて、イタリアの知識がない私は、日常生活でたまに困ります。

例えば、ドイツならばどこにでもあったパン屋さん。パン屋の隣にパン屋があるなんてこともざらなんですよ。

ドイツの都市の中央駅には必ず複数のパン屋があり、旅のお供にパンとコーヒーをテイクアウトするのは当たり前でした。

イタリアの街中で空腹を覚えふと気がついたのが、駅にパン屋がないということ。そして街中でもドイツほど見かけない。

ポチに「ねぇ、あんまりパン屋さんを見かけないんだけど、イタリア人はどこでパニーノ買うの?」と聞いたら

「bar(バール)だよ」

とのこと。

ドイツで「Bar バー」と言えば酒場のこと。イタリアでは喫茶店を指すようです。

紳士がエスプレッソを立ち飲みしているところですね(別に紳士とは限りませんが、イタリア初心者のイメージとして・・・笑)。

というわけで、イタリアでコーヒーを飲むところは「カフェ」というより「バー」なんですが、イタリアは平日の朝から「バー」に座っている人が多いのに驚きます。

それも9時とか。

テーブルにあるのはコーヒー1杯だったり、クッキーの盛り合わせのようなものだったり、人それぞれなんですが、なぜこんな時間にスーツ着た働き盛りっぽい人達がコーヒー飲んでるのか謎です。

一緒に座っている人と仕事の話をしているのかもしれないし、早朝出勤後の小休憩かもしれません。いや、出勤後の同僚との朝食の可能性も否めませんね・・・。

ドイツでは朝の6〜7時からオフィスで働いている人もいるってのに・・・。まぁ、午前中からビール飲んでるおじちゃんもいましたけど。


時間あたりの労働生産性

労働生産性の国際比較2018で発表された経済協力開発機構加盟国の時間あたりの労働生産性は、1位のアイルランドと2位のルクセンブルクがぶっちぎり、それにノルウェー、ベルギー、デンマーク、米国が続き、ドイツが7位でした。

なんと日本は20位で、

16位のイタリアに負けています。


就業者一人当たりの生産性に至っては、1位2位は不動ですが、日本21位、ドイツ13位。なんとイタリアが11位とドイツまでも追い抜いています

詳しいことはわかりませんが、不可解です。イタリアに住んでいて、イタリアが日本より生産効率が良いという実感がありません。





「イタリア人に学べ!」的な本が一切ないのはなぜでしょうか。

イメージの問題???


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イタリア生活、全然慣れない。

同じヨーロッパと言えど、ドイツとイタリアは隣り合ってすらいないし、全く違います。

他人との距離感とか、なんかドイツより近くて、たまに思わずギョッとしていまします。私が住んでいるのは北イタリアですので、南の方に比べるとまだマシなんだとは思いますけどもね。

イタリア人・イタリアという国、まだまだよくわかりませんが、日頃の小さなギャップを綴ってみたいと思います。

歩行者にとって信号機はあってないようなもの

イタリアの信号無視率高すぎです。

流石に車は信号を守っていますが、歩行者にとって信号は赤でも車が途切れたら渡るものみたいです。

青になるのを待っていると、突っ立っているのは私のみで、みんながみんなスタスタ渡って行くので、こっちは何にも悪いことしていないのに、なんだか恥ずかしくなります。

先日、小学校1年生くらいの団体が歩いていて信号で止まったのですが、あたかもそれが全く見えないかのごとく、大人たちは信号無視して渡って行きました。

ドイツだったらこんな状況、絶対にあり得ません。

ドイツ人も絶対に赤信号で渡らないわけではありませんが、一応、子供の前などではルールを守りますよ。

野菜がイマイチ

まぁ、夏になると良くなるのかもしれませんが、近所のスーパーに置いてある野菜の種類が案外少ないんですよ。しかもそれで案外しなしななんですよ!!

そのくせ野菜を素手で触るなと。直接手で触ると野菜が腐るとかなんとかで、ビニールの手袋が置いてあります。触ってなくても一部はもう日本のおつとめ品にしか見えないんですけど。

なんででしょうね。イタリアって、特殊な野菜がたくさんあるじゃないですか。トマトの種類も多いし、丸いズッキーニとか黄色いズッキーニとか、日本のスーパーに普通はない野菜があるでしょう。

なのに、スーパーの野菜コーナーの狭いこと。

行きつけのスーパーは中小4〜5件ありますが、どこも野菜コーナーにやる気が感じられません(唯一納得できるのは大きなスーパーのみ)。

今ある野菜は、人参、パプリカ、ナス、トマト、ネギ、セロリ、アスパラガス(緑)、レタス、しなしなのキューリ(品種なんでしょうけど)、なんかちっちゃくて細い花ズッキーニ、こんなもんですかね。

こうやって書き出してみると、いろいろあるような気がしますが何かイメージと違うというかしっくりこないんですよね。だだーっと並んでいて圧巻なのはパスタだけ。

行きつけのスーパー以外にも、2件ほどたまに行く八百屋さんがありますが、なんかイマイチなんですよねぇ。なぜドイツの街中のスーパーの方がより新鮮なネギが手に入るのが不思議でなりません。

【追記】
ちょっと足を延ばして街中の青空市場に行きました。「これこれ!」と、ほぼイメージ通り、新鮮でいろんな野菜が揃っていました

天気が良いと現れるヒッチハイカー・・・?

いつ出没するかまだよくパターンが掴めていませんが、道端に立っている人がいるんですよねぇ・・・(たまに座っている人もいますが)。大抵は「こんなところに人が・・・?」という場所に。

私が最初に見たのはドイツから車でイタリアに来た時。

イタリアに入ってからしばらくして、道路と田んぼ以外に殆ど何もないようなところに、ぽつぽつと人が立っているんですよねぇ。

ドイツでは見なれない光景だったので、「へぇ、イタリアにはヒッチハイクしている人が結構いるんだねぇ」と思っていました。

自分のボケっぷりには笑えますが、この人たち、実は春を売っているんです。

それがわかった今は、見れば「あ、この人そうだ。」とわかります。格好がいかにも。そして暇そうに待ってる。

一回だけ女装した男性に出くわしたこともあります。人通りの少ない交差点のなぜか真ん中に立っていました。ま、いろんな趣味の人がいるってことで。

因みにドイツでは、売るのも買うのも合法で、社会的にも守られた一つの職業です。なので、お金の為にわざわざ道端に立っている人はいないんですよねぇ(まぁ、職場の通りには立っていますけど)。

イタリアはバチカン市国の影響が強いので、合法になる日は来ないと思います。合法にした方が売る方も買う方も守られるのにね。

イタリアの意外なところ

電車が時間通りなところ!!

そりゃぁ、たまに遅れることもありますが、ほぼ定刻です。ひょっとしたらドイツより定刻率高いんじゃないかと思います。

ドイツは5分以内の遅れは「定刻」ですし、電車が止まって何故か1時間動かないとか、電車の調子が悪いので引き返しますとか、夏は車内がサウナだったり、ふと気がついたらいつの間にか乗り場が変わっていたりとか、乗ろうと思っていた電車が無くなったていたりとか!もう、いろいろありすぎて良いイメージはゼロ。

イタリアの電車は、まあまだ私の滞在の日が浅いというのもあるし、路線にもよるとは思いますが、私が乗る時のほとんどは定刻で、到着が5〜10分くらい遅れたことが何回かあるくらい。

しかもそのうち1回なんて、乗り継ぎの電車がこの遅れた電車の到着を待っていてくれました。ドイツだったら「私たちの到着を待ちません」なんてアナウンスが流れますよねぇ。

こういうところはイタリア人の柔軟さの良いところかなと思います。

電車には結構乗っている方だとは思いますが、大きな遅れに当たるのは1ヶ月に1回あるかないかくらいの頻度ですかねぇ。



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当たり前すぎて今まで気がつきませんでした

イタリアは(というか私が住んでいる地域は)ここ最近、あまり天気が良くありません。天気がいい日もあるんですが、朝晩、日陰、家の中が異常に寒い。そしてよく雨が降る。

寒いのに暖房も入っていないので、部屋の中に干した洗濯物もなかなか乾かない。

先日、外に出る予定がない日に天気予報が当たらず晴れたので「このチャンスを逃すものかー!!」と掛け布団を干しました。

ちょうどポチがドイツ出張から帰って来て「1時間だけ寝る〜」と言って干したてほかほかの掛け布団で幸せそうに寝ていましたが・・・

干した布団ってなんでこんなに気持ちがいいんでしょうかね。


そこでふと気がついたのが、

わたしはドイツで布団を干したことがなかったな

ということ。

全く意識していませんでしたが、ドイツで布団を干したいなと思ったことがないのに(住む家によっては「布団なんか湿~っとしてんなぁ」とは思っていましたが)、イタリアでは日が照ると「チャ〜ンス!」と思います。

不思議なものですね(国ががどうこうではなく、ただ単に自分一人じゃないという責任感からかもしれませんけど)。

ドイツでは朝起きたら、枕を整えて熱と湿気を逃がす様に掛け布団を二つ折りか三つ折りにしてマットレスの上に置いて終わり。

中には週末なんかでマットレスを立てかけて風を通す人もいるらしいですが、少数派だと思います。

基本的に洗濯物も外には干しません 

景観を損なうとかなんとかで、ドイツでは基本的に、ベランダ等よそ様から見えるところに洗濯物を干してはいけないことになっています。
(※詳細の条件は大家さんとの契約の状況に依るみたいですよ。)

この習慣?規則?はドイツだけじゃないみたいで、以前日本で知り合ったアメリカ人が「洗濯物がベランダに干してあってびっくり〜」「排気ガスとかにまみれて汚〜い」と言っていたのを覚えています。

ドイツで布団なんかベランダに干した日には、大家さんから怒られる前に近所から苦情がきそうです。

苦情が来なかったとしても「あそこのアジア人、ベランダに布団なんか置いて、ちょっと頭おかしいのかしら・・・」と噂されそうです。


ドイツでは洗濯物はどこに干すの?

ドイツで洗濯物ってどこに干すかご存知ですか。

なんと、直射日光が全く当たらない地下室です!

一体なんなんでしょうね。

まぁ、ちょっと大げさに書いてしまいましたが・・・、ドイツでは部屋の中に干しているという家庭も多く、地下室に干しているという方も別に珍しくはないんですよ。

というのも、地下室に洗濯室があるマンションが結構あるんですよね。で、そこに洗濯物を干すためのロープが張ってあったりするんです。

確かに、布団カバーとか大きな物を干す時には便利かなとも思いますが、ドイツの普通のマンションに住んで居た時に私は1度たりとも地下室に干すことはありませんでした。

だって嫌でしょう。せっかく洗ったのに、トイレで手を洗ってない人に触られるかもしれないとか、1週間も髪の毛洗っていない人にくぐられたりとか考えると。笑

イタリアもドイツも田舎はOK

イタリアもドイツほど厳しくはないみたいですが、殆どの都市部ではベランダから洗濯物ははためいていません。

一応イタリアも都市部は景観を保つために、見えるところに干してはいけないようになっているようです。

私が住んでいるのは郊外なので、お天気がいい日はうちから見える他のお宅のベランダに必ずと言っていいほど洗濯物が干してあるのが見えます。

きっとそういう光景が目に入り、私も洗濯物を外に干したくなる、更には布団までも干したくなるんじゃないかなと思います。

ちなみに、規則が厳しいドイツでも、実は田舎の方に行くと一軒家なんかではお庭の日当たりの良いところに洗濯物を干したりしているんですよ。

都市部の整頓された景観もいいけれど、私は田舎の白いシーツが風に揺られてひらひらしている光景の方が、なんか好きですね。


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日本ではあまり耳にしませんが

近年、ヨーロッパにいると、ラマダン=テロに注意という意識です。

日本では大きなテロのニュースしか報道されていないようですが、日ごろから小さなテロは今でもちょこちょこあっているんですよ。

あまり知られていませんが、海外に3ヵ月以上滞在する場合、在外日本領事館に在留届を提出することが義務付けられています。

在留届を提出していることにより、在外日本領事館は邦人の安否をより迅速に確認できますし、在外邦人は現地の詳しい安全情報を受け取ることができます。

もう一つ、旅行者には「たびレジ」と言って渡航登録サービスを外務省が提供しています。

登録すると安全等の情報が配信され、現地で災害や事故があった時の素早い対応に役に立ちます。

外務省渡航サービス HP


ラマダン(ラマダーン)とはなにか

イスラム暦第9月の1ヵ月間の潔斎、主神であるアッラーへ感謝し、不浄を避け心身を清める期間です。

簡単に言うと、イスラム教徒に日中の飲食や肉体的な交わりを断つ等、あらゆる禁欲の義務が課せられている期間です。

今年、2019年は5月6日~6月4日頃がその期間とされています。2020年は4月24日~5月23日頃とされています。

ラマダン終了後には約3日間にわたり、イードという、ラマダン明けのお祭りが行われます。今年のイードは6月5日頃から6月7日頃だそうです。


ラマダン期はテロに注意

さて、ラマダン期はどうしてテロに注意しなければらないのでしょうか。

ラマダン期に「良い行い」をすると、天国に行ける可能性が高くなるそうです。

普通のイスラム教徒が求められるのは、経済力がある人は貧しい人への施しであったり、お金がない人でも、人の悪口を言わないとか、そういう、人として徳を積む「努力」です。

ラマダン中は、その「努力」が認められやすい期間なんだそう。

(そういった教えがあるせいか、私の知っているイスラム教徒の人々は普段から概して親切ですよ。)


世界中で問題になっているのは過激派の方々ですね。

過激派の組織はどうやって活動資金を集めていると思いますか?詳しいことはわかりませんが、きっとバックには過激派の理念に賛同するお金持ちのスポンサーがいますよね。

組織も活動のアピールをしなければスポンサーがつきません。

では、どうするか?→テロを呼びかける

ラマダン期のテロ、特に被害が大きかったり欧米人を狙ったものは、宣伝効果が高いんだそうです。


渡航前に情報収集しましょう

ゴールデンウイークで旅行を計画している方もいらっしゃると思います。

外務省は邦人が海外でトラブルに巻き込まれないよう、様々な情報を発信してくれています。

テロに関しては、テロの標的になりやすい人が集まるところ、例えばリゾート施設やイベント会場、宗教施設などに行く際は注意を払い不審な状況を察知した場合は速やかにその場を離れるよう勧告しています。

旅行の予定がある方は是非でチェックしてみて下さい。
外務省 海外安全ホームページ トップ

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先日、用があって一人でミラノに行ったんですよ。ドイツ生活を経て自分は大丈夫だという変な自信がありました。

イタリア怖い!!!!

しかもミラノはドイツに住んでいた時に、旅行で1回、仕事で2回来たことがあったし、今回は別にきれいな恰好もしていなかったし、なーんにも考えていませんでした。

ただ今思い返すと、旅行は団体だったし、ドイツから来た時も結構な人数の同僚と一緒だったのでたまたま狙われなかったのではないかと。そして今回は一人で、しかもちょっと荷物が多かったので、それも狙われる原因になってしまったと思います。

もうね、プロは凄いですよ。

私がエスカレーターを2階ぶん降りている、たったの2~3分の間に2人にやられました

わたしがエスカレーターに乗る時、そこを縄張りとしているスリの人達はもう可笑しかったでしょうね。「来た来た。鈍そうなカモが飛び込んできた。」ってね。

スリに気が付いたのは地上1階への下りエスカレーターの中盤。

何か布が擦れるような音がしたんですよ。日本にいた時から、例えば電車の中で鞄や手が当たってきた人には速攻で振り返って「不快なんですけどオーラ」を発する習慣がついていたので、咄嗟に振り返りました。

(※わたし、別に美人でもスタイルが良いわけじゃないからただの自意識過剰なんだけど、ほら、世の中にはどんな物好きがいるかわかりませんからね、念の為の防衛です。おほほ。)

ミラノ駅のエスカレーターで私の後ろにいたのは、まあまあ若い女性でしたよ。恰好はいわゆるロマの人ではなく、スニーカーにスキニージーンズで普通でした。

振り返った時に自分の鞄が開けられたとは思っていませんでしたが、私の後ろにいたその女性が両手を広げて肩を上げて「わたし知~らねっ」というジェスチャーをしたんです。それで「もしや!」と鞄をチェックしたら、開いていました。

財布と携帯があることを確認しホッとしましたが、もう一度振り返ってエスカレーターが着くまで、着いてからもしばらく睨み続けました。そっぽを向いて何知らぬ顔です。

普通、見知らぬ誰かにじーっと見られたら「何?なに?」となりますよね。わざと目を合わせないようにしていたところを見ると、やはり黒ですよね。

本当、悪いことをしているという感覚は全くないんだろうなと感じました。

その女性、イタリア人に見えたかと言うと、「あ~そう言えば、南イタリアにいるポチの友達の奥さんに似てるよねぇ」という感じ。つまり、人込みの中にうまいこと紛れていて、ぱっと見てスリ師かどうかというのは観光で来ている人や私のような初心者にはわかりにくいと思います。


しばらくはそのスリ体験にドキドキイライラしていたのですが、、、ハッと気が付きました。
 
 

持っていたはずの荷物が一つない・・・・!!!!!!

 

本当に汚い買い物袋(エコバック)で、そこらへんにポンと置いていてもドイツだったらしばらくの間そこに放置されるだろうなってくらいボロボロの袋が消えていました。

私の鞄を開けた女性は手ぶらに見えました。ということは、その前に私は既にその袋をまるまる盗られていたんですね。本当に気が付きませんでした。

ここにも「こんなの盗る人いないでしょ」という油断がありました。物を盗られたショックは大きいですが、大事な物を入れていなかったのが不幸中の幸いでした。

イタリアは、どんなに汚い見かけの袋でも盗られるし、別にお金持ってそうな恰好をしていなくてもスリに狙われるということを学びましたよ。

ハッキリ言って、トラウマです!!
イタリア生活、マジで自信ない!


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