kuroyagisan

何が起こるかわからないのが人生

私は今まで人生を計画的に送ってきた方ではありませんが、今回に限っては本当に予測もつかず、突然で割と茫然としています。

こんな未曾有の事態でも対応して行動できる方々もいらっしゃって、尊敬します。

何の運命なのか、命を落とされてしまった方々やその関係者の方々は、さぞかし無念でしょうとお察しします。

遠距離、再び

同棲をする前、ポチとはずっと遠距離でお付き合いしていました。

ポチとの遠距離話

会う頻度は月1の時もあれば、半年会わないこともありました。

WhatsAppと言って日本で言うLINEのようなチャットアプリで、連絡は毎日していたと思います。

日時を決めてテレビ電話をする日もありました。

3~4年を過ぎた頃には全てが日常化してきて、ときめきも忘れ、一体何年付き合っているのかすら数えられなくなってきました(これはただ単に私のおつむの問題かもしれませんが)。

チャットで連絡をとるのは全く苦ではありませんでしたが、テレビ電話は時間の束縛があり、あまり好きではありませんでした。

ポチがたまに「実際に会わないで、こんなテレビ電話とかやっぱり何か違う!」とぼやくので、

「じゃ、イタリア行くわ」

と、一緒に住んでみることになりました。

今思えば我ながら行動力があったというか、なかなか無謀だったなと思います。

一緒に住み始めた当初は、それまでほぼ一人で自分の好きなように暮らしていたもの同士だったので、お互いにストレスも感じていました。

多少、小競り合いましたよ。

「そりゃ、一人じゃないんだから。一人で住んでいた時のように100%自分の思う通りには行かないよ。」と私が言った時くらいから、どうやらポチは二人暮らしに妥協し始めたような感じがします。

慣れるのにそう時間はかかりませんでした。

お互いのリズムをつかみ、まあ仲睦まじく?暮らしていました。

そのまま平穏な日々が続くと思っていたのも束の間。

遠距離は再び、突然訪れました。


遠距離の緊張感

同棲をする前と、同棲を経験後の遠距離恋愛。

全然違います・・・。

今回は緊張感が

全くもって、ない。

毎日会っていたから、毎日連絡を入れる習慣もなくなっていたので、3日ぶりに連絡するとか、ざらにあります(3日以上連絡し合わないこともありませんが)。

ポチポチとメッセージを書くのが億劫で億劫で・・・。

時差があって面倒だし、化粧するのも面倒だし、「テレビ電話しよう」の「テ」の字も出ません。

「イタリア人彼氏って、毎日電話してきてくれて愛を確かめ合うんじゃないの??」なんてそんな雰囲気、皆無です。

ポチが今何をしているのかなとか、あまり気にならないんですよねぇ。

昔だったら、「今日はだいたい何時から何時までが仕事だから・・・」と把握していたにも関わらず、今はポチがいつどこで何をしているのかよく知らないし、そんなに気になりません。

仕事してるかネットサーフィンしてるか、そんなもんだろ。みたいな?

既読スルーされていても、「まあ、今は返事をポチポチ書く気が起きないんだな」と寛容です。

不思議ですね。

ま、返事はそのうち絶対に返ってくるとポチの性格がわかっている故の余裕か?それとも油断か?

まぁ、イタリアは外出禁止令が出ていたので、外で浮気をしている可能性がほぼほぼなかったというところは心理的に大きかったかもしれません。

あ、イタリアがロックダウンした直後に1回だけ「同僚(女)とスカイプで話しながら一緒にピザ作ったー」とメッセージが来た時は、さすがにイラっとました。

へぇ、私には「顔が見たいな・・・♡」とか全くないくせに、同僚とはわざわざテレビ電話かけて遠隔で一緒にピザ作るのねぇ・・・。


これからどうなるのかな

ポチに「私が居なくて寂しくなーい?」と訊ねてみました。

答えは、、、、


わたしが居なくて

とっても快適!

だそうです。


半分冗談で、半分本心だと本人は言っていました。そりゃあねぇ、あーだこーだ言う人がいなくて自由でしょうけど、もうちょっとねぇ言い方ってものがねぇ・・・・。


まあ、私もあの3月4月の外出禁止の期間をポチとアパートに2人で缶詰とか、息苦し過ぎて耐えられなかったと思うので、たまたま離れ離れの状態でお互いの自由空間が守られることになり良かったのかもしれません。

私が今度いつイタリアに戻るか目途は立っていません。

ブログのタイトルになっているように、私は別にイタリアが大好きで住んでいたわけではないので、「早くイタリアに帰りた~い!」という気持ちは全くないのですが、ポチに会えないのは少々問題です。

私が何かアクションを起こさなければポチとは今まで通りに続くだろうとは思います。

ただ、加齢は待ったなしですからねぇ・・・。私の年齢の事を思うといろいろ考えてしまいます。

私の好きなドイツのコメディアンのコントですが、毎日こんな気持ちです☟



☟適当な日本語が思い浮かばないので、だいたいの訳です。

コチコチコチコチ・・・

コチコチコチコチ・・・・

「プレッシャーかけないでよ・・・」

「40歳なんて・・・、結局は新しい30歳でしょ!」


妊婦や子供が通る度にコチコチ聞こえるので驚くも、自分が子供を産める残りの時間が迫っているのを認めたくない。でもコチコチは後ろで搬入されている時計の音だったというオチです。

あ、私は40歳は40歳だと思いますけどね。30歳に戻られたらどんなに良いかとは思います。


【追記】
後日ポチが急に

「ぼくは君がどうして一回も『ビデオ通話しようよ』とか言わないのか考えているだけど・・・」

とか言ってきました。


いや、お前もな。

(あっ。「そう言うあなたもね。」)


ということで、今回初めてスカイプで話しました。

めでたしめでたし。


【関連記事】