何を振る舞ったらいいのか悩む
友達が増えてくると、日本食を食べたいとか言い出す輩が必ず出てくるんですよねぇ。別にいいんですよ。私も喜んで作ります。でもね、日本での「鍋やろ~」のノリで二つ返事すると後悔することになるのであまり大人数は呼びたくないんですよね・・・。
日本よりいろんな人がいるので気を遣う
人が増えれば増えるほど、あの人はイスラム教徒で豚がだめ、誰々は菜食主義者で、食物アレルギー持ちがいて~とかいう情報を聞かされ悩まされる羽目になるんですよ。そうすると献立を考えるのが超面倒くさい

豚を気づかずに口にしちゃった場合はしょうがないとコーランに書いてあるとかないとかで、イスラム教徒の人はいいとしても、厳格菜食主義者Veganer がメンバーにいると「デザートのアイスクリームもダメなの?牛乳使ってるから?まじ、なんで?」と頭が痛い。
食物アレルギー持ちの人が来る時は、何かあったらどうしようと気が気じゃないです

問題がある人達に言わせれば「気を遣わなくっていいのよ~。食べられないものは食べないだけだからっ!」だそうですけど、やっぱりね提供する側としては食べられるものを用意しなきゃと思うわけ

日本育ちの日本人って協調性を叩き込まれているから周りに合わせられるし、そう言った意味ではめちゃくちゃ付き合いやすい人種なんじゃないかと思いますよ

ま、日本人ではない人から見れば、それは「意見がハッキリしていなくて何を考えているかわからない不思議な外国人」ともとることができるでしょうけれど

最強に困らせてくれた友達
厳格菜食主義者で大豆とカレーのアレルギー持ちの子が「クマ~みんなで日本食、食べたいな~

昆布とかシイタケでしか出汁とれない。醤油とみそ使えない。みんな喜ぶカレーもだめ。せっかくだから美味しいと思ってもらえるものを食べさせてあげたいのでとっても困りました。
結局、なんの日本感もない野菜スープを作りましたが、微妙だったなぁ・・・。
因みにその彼女、そんなに食べられるものが限定されていて何食べるの?って感じだけど、いたって健康体なんだと言っていました。どっから栄養とってんだろうなぁ~

今まで振る舞った日本の料理をご紹介します
参考までにどうぞ~日本食と言えば寿司
まぁここ最近、お寿司もブームというか流行っていますから、「スシって何?」みたいな人は少ないと思います。作っている人や味のレベルは別の問題として、ICEが止まるくらいの大きさの街に1件は何かしら寿司が食べられるお店がありますし、スーパーでも売っているところもあります。
ここ数年は握りたてを出すコーナーを作るスーパーがでてきたり、随分と浸透してきた感じがあります

すし用の生魚が手に入るお店って、ドイツではほとんどないんですよね。1件だけ生食用の魚が手に入るお魚屋さんを知っていますが、もうそれはめっちゃくちゃ高かったです(でもマグロ美味しかったなぁ)

アジアショップに行けば冷凍の寿司用のエビやらイカやらマグロやら手に入りますが、こちらも高価ですので、わたしは買ったことがありません。どちらにせよ生魚はあんまりというドイツ人が多いです。
おうちでお寿司って、日本じゃ面倒でやりませんが、ドイツではこんな感じでした。
まず、酢飯はネットで購入した魔法の粉、すしのこTamanoi Essigpulver für Sushi Reis
わたしがよく使っていた具は、
・キュウリ
・アボカド
・卵
・レタス
・スモークサーモン
・ツナ缶(ツナマヨにして)
・Surimi(日本のものには到底かなわないカニカマ)
・Mettwurst メットヴルスト(信じられないかもしれないけれど、豚の生ひき肉のソーセージ)
・薄切りの牛肉を玉ねぎを甘辛く砂糖と醤油で煮たもの
・クリームチーズ
とかですかね。全部ドイツのスーパーで調達したものです。
のりは高いけどBioのスーパーや普通のスーパーのアジアコーナーにあったりと、結構見かけます。
巻き寿司でも手巻き寿司でも、みんな醤油好きだし、わいわい作れて盛り上がるし、お腹いっぱいになって満足できる楽しい会になることは請け合い

(滅多にいませんが、今までに一人だけ、かっぱ巻きですら「無理無理無理」と、全く口にしなかった子もいました

お好み焼き
キャベツはSpitzekohlを使っていました。生で食べられるくらい柔らかく、日本のキャベツに一番近いかなと思うのですが、お好み焼きに入れるとちょっとべちゃっとなるのはご愛嬌?
ホットプレートではなく、フライパンで焼く場合は少人数向けです。
みんなソースとマヨネーズが大好きです。そして踊る鰹節にくぎ付け

☟おたふくソース、ドイツでも売っています☟
Okonomi Sauce - japanische Würzsauce für Okonomiyaki
カレー
結構みんな好きですよ
平皿にフォークで出すと、白米と良い感じに絡められて食べやすそうです。
☟こんな感じでカレーのルーも売っています☟
Golden Curry S&B Chukara Medium Mittelscharf
すき焼き
すき焼きは美味しいと言ってもらえます

わたしが入れる具材は、牛肉、ねぎ(Frühlingszwiebeln)、人参、しらたき、豆腐です。
薄切りの牛肉は普通のスーパーには売っていないので、事前に私たち日本人が求める薄切りが出来るお肉屋さんを見つけ予約しておくことをお勧めします。
というのも、まずドイツには日本みたいに肉を薄く切れるお店が少ない(店員さんのモチベーションと機械の関係で)ということと、半解凍の状態ならば薄く切りやすいそうで予約ならOKのところもあるからです。
普段から行きつけのお肉屋さんを見つけておくと、便利ですね

しらたきは欧州でも最近ローカロリーとかグルテンフリーとかで流行ってるし保存がきくので、割と手に入りやすいです。お手頃な中国産もたくさん売っていますが、わたしは日本産派。
☟こんにゃくはこんな感じ☟
Shirataki - japanische Konjak Nudeln
因みに、ArcheというBio系の食材を扱う会社は日本食にもかなり力を入れていて、しらたきも割高ながら存在します

豆腐も割と簡単に手に入ります。私が好きなのはBioの絹豆腐。このお豆腐でよく麻婆豆腐を作ります

☟Bioの絹豆腐はこんなの☟
Taifun Bio Seidentofu
筑前煮
「なにこれ」と言われながらも飛ぶように売れました。ただこちらは日本のスーパーで筑前煮用にカットされた野菜のパックを買って持ち帰ったものを使いました。蓮根とか、アジアショップで手に入らないこともないけれど、わたしは日本産にこだわっているこだわっているもので・・・

鶏肉はPollo finoという骨なしもも肉を切って使いました

餃子
正式な日本料理とは言えないけれど・・・、お寿司と一緒でわいわい系ですね
405番の小麦粉を使って皮から作ったことも2~3回あります。この405番の小麦粉、餃子の皮を作るのにちょうど良くて、塩とぬるま湯を加えてこねるだけで生地を作るのは楽チンなんですよ

でも1枚1枚皮を作るのは、もうめちゃくちゃ大変なので、よっぽどのことがない限りアジアマーケットとかで買ったほうがいい(笑) もしくは中国人の女の子を呼ぶ


中国人の女友達が言っていましたが、中国では一人前に餃子が作れないとお嫁にいけないとか


塩麹漬け
少人数向けですが、鮭や鶏肉を塩麹漬けにして焼いただけのものも立派な日本料理ですよね
塩麹はドイツでもたっまーに手に入るのですが、コンスタントに欲しい私は日本から乾燥麹を持ち帰り、手作り常備しています

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