日本人はドイツ人に親近感を持っているような節がありますが、
正直、一般のドイツ人は日本という東の果ての島にさほど興味を持っているようには見えません(※オタクを除く)。
ま、あくまでも私の主観ですよ。はい。
日本でよく聞く「ドイツ人と日本人の気質は似ている」というのも、ドイツでそんなこと言おうなら、
こいつ変なこと言うやつだなー
という目で見られます。
そもそも、ドイツ人は東の果ての国と自分たちを比較しようとも思っていませんよ。
だって、自分たちの方が上に決まっているから(テクノロジー等を生業としている技術者には一目置かれているような気はしますけどね)。
国土はドイツより日本の方が広いと言うと100%
「え~嘘でしょ~」
「いやいやいやいや~」
とか言われます。
ドイツが日本よりも劣っている部分があるなんて信じられないんですよ。
ご近所さんに「うちの車はメルセデスだ」と自慢された時に、
「トヨタは安物だよなぁ~」
と
「はぁあ!???」ですよ。
そりゃあね、ベンツは良い車でしょうよ。でもね、トヨタだって負けていないと思いますよ。
そこで「ドイツでヤリス(日本名はヴィッツ)が売れてるのは、お金持ちではない層が手ごろな価格で壊れない車を求めた結果でしょ?トヨタの高級車が一般向けに販売されていないのはそういう経営戦略なだけであってさああああ!!」なんて鼻息荒く説明しても、全然取り合ってもらえません。
やな感じでしょう?
これが日本に興味がない一般ドイツ人の感覚なんだなと思います。
因みに、街中でたまに「ニーハオ」と言ってくるドイツ人がいます(イタリアでもいるけど)。だいたい高校生くらいの勉強が好きじゃなさそうな男の子か、スーツとか着てない系のおじさん。
アジア人は全員中国語を喋ると思っているのか、癪に障るので大抵は無視しますが「私は中国人じゃありませんよ」と返したことが何回かあります。
そうすると相手はキョトンとするんですよね。何なんでしょうか。ニーハオが中国語だと知らないのか、中国人以外にアジア人がいるという概念がないのか。
ピンとこないくらい、それくらい遠い国なんですよね。
インテリ系のドイツ人になると、「南京大虐殺についてどう思うか」とか聞いてくるんですよ。
彼らが待っている答えはたぶん「いやぁ日本は残虐だったね。申し訳ない。」とかそんな答え。ドイツ人はユダヤ人の虐殺についてそう言わなければならないと日々自分に言い聞かせているから。
あとは、捕鯨についてどう思うか、とかね。たまに聞かれますよ。
ドイツ人は基本的にアジアのいざこざにあまり興味はないんだけれど、誰かが騒いでいると耳に入ってくるのが常で、ドイツでは騒いでいる人たちの主張を鵜のみにする傾向があるなと感じることが多いです。だから今の外交とか、日本も、もうちょっとだけ頑張って欲しい。
で、初めの方に書いた「ドイツ人と日本人の気質」についてですが、ドイツに居る間は「ハッキリ言って全然似てないし」と思っていました。
でもイタリアに来たら「なるほど。イタリアよりはドイツの方が日本人の感覚に近いかもしれない」と思うようになりました。
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