保険の加入は義務
イタリアに長期滞在するにはイタリアの保険、またはイタリアで有効な海外傷害保険の加入が義務付けられています。家族ビザや被雇用者用労働ビザ以外のビザの申請時にはイタリアで有効な保険の契約の書類を提出しなければなりません。医療費の項目が無制限の海外傷害保険が必要か、治療救援費用が1000万円以上の保証が必要か、医療費をカバーする(最低補償額30,000ユーロ)傷害保険でいいのかは、ビザの申請場所や滞在目的に依るようです。
3ヶ月以内の滞在でビザも必要のない方は、カード付帯の保険も悪くないなと思います。
私がオススメなのはコチラ。
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カード保持者は24時間受付の電話で「英訳の付帯保証書が欲しい」という旨を伝えると、1週間ほどで日本の自宅に届きます。
海外傷害保険と言えばAIG
短期の海外旅行でお世話になったことがある方はたくさんいらっしゃると思います。昔はAIUという名前でした。短期の旅行用の保険でも、格安なわけではありませんが、大手で安心できるかなとは思います。
保険料の試算に海外からのアクセスができない為、料金の詳細を記載することができませんが、確か年間で20万強くらいだった記憶があります。
AIG損保 ホームページ
グローブパートナー
グローブパートナーは、ドイツの大手保険会社Alianzアリアンツの保険だそうで、フランスの日本人経営の保険会社を通して契約できるみたいです。AIGみたいに高額ではないのに日本語でオンライン契約ができるのが最大のメリットです。
69歳まで加入が可能で、35歳までは少し値段が安くなっています。
料金の例を挙げると、日本からヨーロッパを訪れる旅の保険料は35歳以下の人で1ヶ月33〜45ユーロ。1年で540ユーロです。
公式ウェブサイト
INA保険
さて、イタリアでの保険について調べていると激安のINA保険とやらに行き着きます。大本はGENERALIジェネラリという保険会社みたいなんですが、詳しくはわかりません。みなさん郵便局で申し込みされているようですが、私はWAI(Welcome Association Italy)からネットで申し込みしましたよ。
と言っても私は調べるだけ調べて、後は全てポチに
ここからインターネットで申し込みできます
料金を支払い・振込した日から保険の契約が始まるとの記事をたくさん目にしましたが、ポチに電話で「振込の日からではなく、契約開始日を指定できますか」と問い合わせてもらったところ「できる」とのことでしたので、そうしてもらいました。
実際に、私は希望の日から契約を始めることができました

ウェブサイトに行くと入力フォームがあるので、それに必要な情報を入力をしアカウントを作ります。サイトは英語かイタリア語です。
そうすると、入力したメールアドレス宛に「登録ありがとう!」というメールと、振込先が載ったメールが届きました。
振込の時に「いつから」という旨を備考欄に記入してもらいました。
振込の2日後には受付完了のメールが来て、ログインしたオンライン上で晴れて希望の日からの契約の書類をPDFで手に入れることができました(言語を英語にするとPDFがなぜか表示されません)。
因みに、今日(2019年7月28日)の時点で料金はこんな感じです。
INA保険は現地にいないと契約ができないとの記事を多く見ましたが、振込さえ問題なくできれば日本からでも申し込みできそうですよ。
そして、他の方も絶対に大丈夫だという保証は全くありませんが、私はINA保険のみでビザも滞在許可も問題なく出ました。
みなさんの情報を元になんとなく感じるのが、健康に自信があって、なんでもいいからとにかく節約したい人向けかなということ。それと、現地で騒いで周りの人に迷惑を掛けない自信がある人。
ちょっと逸れますが、自分で調べることもせず頼ることを前提にしている人、自己責任なのに泣いて騒ぐ人、
嫌いです。
若い方はわからないかもしれませんが、外国では一個人ではなく「日本人」として見られる機会も多いので、そこのところ自覚を持って行動していただきたいと思っています。
私も、自身が問題なく手続きができ、ドイツやイタリアに住むことが許可されているのは先人の善行のお陰だと、感謝の念を持って滞在しています。
ドイツで私が学生だった頃、まだ二十歳にもなっていない日本からの交換留学生がドイツの携帯電話を持つつもりがないと言っていたのを思い出しました。彼の友達が不便だろうなとは思いましたが別に個人の自由ですから、勝手にすればいいです。
しかし彼はドイツに到着してインターネットがないのでLINEが出来ずに半狂乱でした。ローミングするなりいろいろ手段はあるとは思いましたが、私の携帯でテザリングしてあげました。1回で私の月の使用量を全部使い切ってくれましたが、いろんな人と連絡がとれたようでスッキリとした顔で去って行きました。
私がドイツに来た頃はまだスマホは普及していませんでしたから、こんな問題もありませんでした。時代ですね。笑
その後、「ドイツの番号なくて契約とかはどうしてるの?」と聞いたら、なんと、
適当な番号を書いて契約している
とのことでした。
確か銀行なんかは、その場で携帯にPINが送られてきたように記憶していますが、保険なんかはなかったように思います。
「え〜、だって、みんなやってますよ〜」ってもう、おばさんは開いた口が塞がりませんでした。
日本人という看板が印籠の役目を果たすことがあるのに、日本人の信用を下げるような身勝手な行動は慎んで欲しいです。
随分と脱線してしまいましたが、イタリア語がまだ堪能ではない方や、イタリアで遠慮なく頼れるような人がいない方は、トラブルを回避するためにもまずはAIG等の日本の保険に加入される方が安心だと思いますよ。
イタリアの国民保険
滞在許可書が出来上がったら、イタリアの国民保険に加入できるそうですよ。国民保険の制度を Servizio Sanitario Nazionale、略してSSNと呼ぶようです。
L'Azienda Sanitaria Locale(地域の保健所)、略してASLで申し込みをすると、後日tessera sanitaria(保険証)が自宅に届くようです。
イタリアの会社に勤めていらっしゃらない方の必要書類は、パスポート、滞在許可証(permesso di sogiorno)・住民票(certificato di residenza)滞在許可証を申請する時に登録した居住証明でもいいらしい・税務番号(codice fiscale)の4つみたいです。
料金は年間150ユーロほど(月々12,5ユーロ、1ユーロ122円として1,525円)、期間は1月1日〜12月31日まで。いつ申し込んでも有効期限はその年の12月31日までみたいです。
この保険証があればイタリア人と同様に診察が受けられるので、長期滞在の予定がある方は加入しておいて良いのではと思います。
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