
日本人は潔癖症だと思います。「えぇ?そーお?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、最後まで読まれたら、日本人の「清潔さ」がわかっていただけると思います。
シャワーは毎日浴びない
まぁ、気候のせいもあるとは思いますけどね、水は貴重ですし、ドイツ人は毎日シャワー浴びませんよ。私のドイツでの第一代目の大家さんは、私に7つのWaschlappen(体拭く用のタオル生地の手袋)を用意してくれました。しかも、結構年季が入ったやつ・・・。
これって1週間、風呂に入らない前提か?
と思いましたが、1度も使いませんでした。
こんなのです。
シャワーを浴びる時間ですが、「寝る前に」と決めている人はドイツではそんなに多くないように感じます。朝浴びる人は多いですね。後は、夜のお出かけの前に浴びているのもよく見ました。
しかも、最近の若い人たちは変わってきているかもしれませんが、お昼頃に「髪洗おう」と頭だけ洗う人もいます。
うちのポチも例外なく、毎日シャワーを浴びません。
ただ、「大」を済ませた後は、お尻をすぐにビデで石鹸を使って洗っているようなので、まあドイツ人よりはマシかなとは思いますけどね・・・。
今一緒に暮らしている家では見たことありませんが、ポチの両親のところでは、ポチも「頭洗おっ」と、昼ぐらいに頭だけ洗っていたところを見たことがあります。
私も、日本では毎日シャワーを浴びますが、実はドイツ4年目くらいから、毎日髪の毛を洗うのをやめました。髪の毛の痛みがマシになりました(ただ、外で髪の毛にどれくらいの菌が付着しているのかというは気になります)。
そして、そのうちシャワーを浴びるのも2〜3日に1回になりました。最初の頃は、「私、毎日こんだけの時間を無駄にしてたのか・・・」と驚いたものです。
ドイツでシャワーを浴びない日は、代わりにデリケートゾーンはデリケートゾーン用のウェットティッシュで拭いて、顔と足を洗ってから寝ていました。
ウェットティッシュはこんな感じ
イタリアでは、顔を洗って、ビデで石鹸を使ってデリケートゾーンと足を洗ってから寝床につきますが、どうせ水を使って洗うんなら、全身ざざっとシャワー浴びた方が早い気がしています。
因みに、ドイツで子供を産むと「赤ちゃんの風呂は1週間に1回でいい」と指導されるそうです。頻繁にお湯を浴びるのはお肌に悪いとかなんとか。
日本は赤ちゃん、毎日お風呂に入れますよね。こういう小さなところから、名も無い家事というか、日本はいちいち時間が掛かるんだと思います。
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ちり紙は何回も使う
ティッシュで鼻をかんだら、その後はどうしますか?普通、捨てますよね。
ドイツ人は
折りたたんでズボンのポケットに入れます。
アレルギーや風邪で、ずるずるでない限り、次に使いたいなって時にはだいたい乾いているので、ポケットから使用済みのティッシュを出して、またかみます。それをまたポケットに戻します。
まぁ、ティッシュペーパーの分厚さが全然違うんですけどね。
でもこれって、ドイツ人がもともとハンカチで鼻水をかんでいたことが理由の一つだと思います。実際に、ハンカチで鼻水かでいる人達を見たことありますよ。更に冬のイタリアでは、ドイツよりもハンカチ使用率が高いような気がします。
エコですよ、エコ。
FEILERのハンカチって、日本で有名でしょう?大抵のドイツ人は、FEILERを知らないんですよ!あんな分厚いハンカチじゃ鼻かめないからか、理由はわかりませんが。
ドイツ語で「ティッシュペーパー」と「ハンカチ」、どちらもTaschentuchなんですけど、ハンカチを使う人がいなさすぎて、Taschentuchと聞けば誰もがティッシュペーパーのことを思い浮かべます。使い捨てのハンカチってとこでしょうかね。区別しているのか、ティッシュペーパーの事をTempotaschenと言う人もいます。
ドイツのポケットティッシュと言えばTempo
因みに、ドイツのトイレの手洗い場には殆ど必ずと言ってもいいほど、あのガラガラ〜と引っ張るタオルか、公衆トイレでも手拭き用の紙が備え付けてあるんですよ。なので、ドイツでハンカチを使う機会はあまりありませんでした。
泳いだ後にシャワーを浴びない
夏になると川とか湖で泳ぐ人がたくさん出てきます。湧き水みたいな綺麗な水ならまだしも、街中を流れている、なんか全然透き通っていない川でも泳げるのがドイツ人です。
しかも、泳いだ後、川辺で寝そべって体を乾かすという・・・・。
日本人が真似すると病気になると思います。
鼻から入ったアメーバがどうのこうのってニュースでもやっているじゃないですか。あー怖い怖い。
3秒ルールは有効か
ドイツにはパン屋さんがたくさんあります。伝統的には、日本のケーキ屋さんのように、ガラスケースを隔てて「あれください」「これください」と言うのですが、中には日本のパン屋さんのように、セルフサービスでお盆に取るタイプのパン屋さんもあります。
レジに並んでいた時、私は見てしまいました。ある男性がパンを床に落としたところを・・・。
どうするかなぁ〜と思って見ていたら・・・・、
普通に拾って買って行きましたよ!!
もう一つ、あります。
ある知り合いが、夜道は危ないからと家まで送ってくれるって言うんで、2人で歩いていたんです。
本当はご飯に誘ってくれていたんですが、私の方は興味ないし2人っきりで何話していいかわからなくて気まずいので「お腹空いてないから」と言ってお断りしてました。
道中、アイス屋さんがあって「アイスはどう??」と言うので、まあ断ってばかりじゃ申し訳ないし、アイスぐらいだったらいいかなと、ご馳走してもらいました。
アイスを買ってまた歩き出した途端、ご馳走してくれた方のアイスがボロっと道に落ちたんです。
普通だったら「あ〜!やっちゃった〜!もったいな〜い!」くらいで終わりますよね。
その人、「あ〜!!!!」とか言いながら
落ちたアイスの上の方をコーンですくって拾いました。
ちょっと引きました。いや、だいぶ引きました。
まあ結局、その落ちたアイスは断念し、「気が収まらない」と新しく買っていましたけどね。
因みにこの方は、お育ちも結構裕福で、今もお金に困っているとかそんなんではありません。
まな板を洗わない
ドイツでは大きなまな板を使っている人が多いです。便利で良いですよ。
ただ、大きいので洗いにくいです。ドイツのシンクは小さいですからね。
じゃあ使った後はどうするの?という質問が出るでしょうが、その答えは・・・
台拭きで拭くんです!
しかも、その台拭き、干すところがなくって、そこら辺に広げて自然乾燥させます。良くて、蛇口に掛けて干してある、かな。
私は台拭きを食器洗い洗剤を使って洗いますが、大抵のドイツ人はそんなことしないんですよねぇ・・・。そうすると、臭くなるんですよねぇ・・・。それでまな板も拭くんですよねぇ・・・・。
ドイツ人って、クッキーの生地を作ったり、ピザの生地を作ったり、パスタを作る時、直接キッチンの台の上で捏ねるんですよ。
でもこれはポチも一緒です。私たちが普段食事をする台でピザの生地捏ねたり、ラビオリの生地捏ねたり、しています・・・。
食器洗い洗剤を洗い流さない
「私、よくまだ生きてるわ。」って思います。「不潔」は100歩譲ったとしても、洗剤はさすがに体に毒だと思いませんか。
ドイツ人は食器を洗って、
洗剤を水で流さない人が結構いるんですよ。
何でなんでしょう?水が貴重なのもわかりますけど、洗剤を洗い流さないのは理解ができません。
洗剤を洗い流さないタイプは2種類あるのですが、どちらにも共通するのが、シンクに水を貯めて食器を洗うこと。
その後、Aタイプは洗剤水から上げて泡が付いていてもそのままカゴに入れるなり、シンクの横のスペースに置いて干したりします。泡は重力で下に行って消えていきますから、最終的に目には見えなくなりますが・・・。
Bタイプは、洗剤水から上げて泡がついていようが、そのまま拭きあげて、食器棚に片付けます。
あるレストラン兼バーみたいなところでカウンターに座っている時に、Aタイプの作業を目撃したこともあります。
因みにうちのポチは
洗剤を使いません。
牛乳飲んだコップ、トマトソースを混ぜた木ベラ、魚をさばいた包丁・・・。しかも、スポンジじゃなくてなんかブラシみたいなのでシャカシャカやって終わり。
だから、私がシンクに置いておいてポチが勝手に「洗った」グラスなんて、曇っていて見た目も汚いです。
あーーー、もう何でこうも極端なんでしょうね!!
最後に
日本人がどれだけ潔癖かわかっていただけたでしょうか。現代の日本人がドイツ人やイタリア人のような生活をすると、病気になると思います。
私も飛行機に乗ったらすぐリモコンや画面を除菌シートで拭くタイプなので気持ちは物凄く良くわかりますが、日本はちょっと行き過ぎかなとは思います。
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